・搭載機13機種、世界全エリアで販売が伸張
シチズンマシナリー(長野県北佐久郡御代田町)は2月13日、切削加工における長年の課題であった、切りくずに関するさまざまな課題解決を実現するLFV(低周波振動切削)技術搭載機の累計出荷台数が1月に5,000台を突破したと発表した。これを記念し、5,000台目を購入した顧客を招き、15日に軽井沢本社で記念式典を開催した。
2013年に発売を開始したLFV技術搭載機は、2016年には主軸台移動形自動旋盤のロングセラー機種であるCincom 「L20」にLFV技術を搭載、2021年には主軸台固定形自動旋盤のMiyano「ANX42SYY」でタレット刃物台に初めて搭載するなど、搭載機種は13機種にまで拡大している。2022年9月に累計出荷台数4,500台を突破し、5,000台達成は2023年3月を想定していたが、世界全エリアで販売が伸張し、2ヵ月前倒しでの突破となった。
LFV技術搭載機の販売は、2016年秋から欧米、2017年からアジアへと拡大。生産性の向上(1)やサステナブル要素(2)といった、LFVの良さを体感いただいた顧客による口コミとリピート購入により、LFV技術搭載機を希望される顧客が世界中で増加したことで、2021年度出荷台数は2017年度比で2.2倍となっている。
発売開始から10年目を迎えた節目の年での累計出荷台数5,000台突破を新たなスタートとし、同社は今後もLFV技術の先駆者として顧客のモノづくりに貢献していく。
(1)切りくずによる生産の一時停止である「チョコ停」の減少。 (2)従来の切削よりも細かく切りくずを分断させることで体積が小さくなることによる廃棄物の輸送時のCO2排出削減。
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