住友重機械工業は12月2日、東ソーより、74MW級木質バイオマスおよびリサイクル燃料混焼発電用ボイラのEPC(※1) (建設予定地:山口県周南市 南陽事業所内)を受注したと発表した。
同設備は、東ソーが計画するエネルギーの脱炭素化に向けたバイオマス発電所のボイラ設備で、木質系燃料を主燃料とし、再熱方式(※2)を採用した高効率なバイオマス発電用ボイラ。採用された循環流動層(CFB)ボイラは、住友重機械グループが国内外で530缶以上(※3)の実績を納め、高効率バイオマス発電の分野では高いシェアを有しており、納入実績および本件に対する住友重機械工業の提案が高く評価され、今回の採用に至ったもの。
住友重機械工業は、今後も循環流動層ボイラ技術の優れた燃料多様性を追求し、資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献する高効率発電設備を提供することで、電力とユーティリティの安定供給と脱炭素社会の実現に貢献していく。
<設備の概要>
ボイラ形式 :循環流動層(CFB)ボイラ(再熱式)
最大蒸発量 :270t/h
燃料種別 :木質系燃料等
運転開始予定 :2026年(予定)
(※1)設計(Engineering)調達、(Procurement)建設、(Construction)を一括して設備建設工事を請負う契約方式。
(※2)再熱式:蒸気タービンで膨張した蒸気を再度ボイラヘ送り、再加熱後に再び蒸気タービンへと送り込むことで高効率発電を可能とする技術。
(※3)住友重機械工業グループ:住友重機械工業株式会社および子会社Sumitomo SHI FW(SFW)。今回の実績は住友重機械工業グループのCFB技術供与先(ライセンシー)を含む。