東京計器、那須⼯場内(栃⽊県)宇宙事業推進に向けた「衛星組⽴棟」建設

 東京計器は9月30日、那須⼯場内(栃⽊県那須郡)に建設する衛星組⽴棟(画像は完成イメージ)の概要が決定したと発表した。衛星組⽴棟は、⼩型衛星の複数機同時⽣産に⼗分な広さの組⽴作業エリアを備え、2023年5⽉の竣⼯を予定している。

 同社は 2021年6⽉に開⽰した「東京計器ビジョン2030」で成⻑ドライバーに挙げた宇宙事業を推進している。従来の⼩型SAR衛星⽤マイクロ波応⽤製品の製造・販売に加え、新たに衛星組⽴を⼿掛けることで宇宙事業の拡⼤を図っていく。

 東京計器はこれまで、コア技術の一つである「マイクロ波応用技術」を活かしたマイクロ波パワーアンプモジュールを㈱Synspective(東京都江東区)の小型SAR衛星向けに納入してきた。Synspectiveは2026年前後に30機の衛星群構築を目指し、今回、小型SAR衛星の量産化に向けたパートナーシップを東京計器と締結し、協議を開始した。

 東京計器は、今後もマイクロ波応用製品の製造・販売を核としながら、新たに衛星組立を手掛けることで宇宙事業の拡大を推進し、将来的に衛星活用ビジネスによって安全な社会の実現に貢献することを目指していく。

<衛星組立棟の概要>
所在地:栃木県那須郡那須町高久甲3-1(那須工場内)
延床面積:1,715㎡
竣工:2023年5月予定
投資額:約6億円

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