日立建機、クラウド型転圧管理ソリューション「Solution Linkage Compactor」の提供を開始

・転圧回数をリアルタイムに可視化し、施工の効率化やオペレータの負担軽減に寄与

 日立建機は8月31日、土工用振動ローラZC120S-6(2022年6月発売)の後付け可能オプションとして、クラウド型転圧管理ソリューション「Solution Linkage Compactor(ソリューション リンケージ コンパクター)」を開発したと発表した。

 同サービスによって、リアルタイムに転圧状況の記録が可能となり、これまで人が行っていた転圧回数や施工管理の記録と確認の業務が省略できるため、作業の効率化や工期の短縮、オペレータの負担軽減に寄与する。同サービスは2022年9月より、国内市場向けに提供開始する。販売価格は、初期費用が218万円(税抜き)、アプリ利用料が4万円/月(税抜き)。

 道路や舗装を締め固める施工は、転圧によって地面の密度を均等に強化する。また、締め固める地面の状態や性質によって、人が転圧回数を数えて管理を徹底し、施工後にどの程度締め固まっているか密度試験を行い、含水比や粒度を確認する必要がある。さらに、施工内容の記録として、転圧回数や試験結果の数値を用いて、帳票の作成も求められる。

 同サービスでは、GNSSアンテナ1を用いて記録した土工用振動ローラの走行軌跡がクラウド上にアップロードされるため、「オペレータ向けアプリ」と「管理者向けアプリ」のそれぞれで、リアルタイムに転圧の施工状況の記録と管理が可能。これにより、従来、人が行っていた転圧回数の管理や施工後の確認業務を省略することができ、施工の品質を確保したまま、作業の効率化や工期の短縮、オペレータの負担軽減に寄与する。また、国土交通省が定める管理要領2に準拠しており、i-Constructionの施工現場でも活用できる。

*1 GNSS(Global Navigation Satellite System)とは、GPSなどの衛星測位システムの総称。
*2 国土交通省「TS/GNSSを用いた盛土の締固め管理要領(令和2年3月版)」

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