カヤバ(KYB)は8月31日、ショックアブソーバ(以下 SA)とパワーステアリング(以下 PS)を連携して高度な車両の運動制御を実現する SA・PS 統合制御システムの研究を進めているが、その一環として自動運転時のふらつきや揺れを抑える技術を開発したと発表した。
今回開発した技術は、自動運転時に地図情報などから設定された走行ルートの情報を利用し、車の未来の動きや揺れを予測して、ふらつきのない理想的な走行となるように PS を制御する。
また、 路面の凹凸(段差やバンプ、小さな陥没など)を走行した場合も、SA の振動から事前に車両のふらつきを予測し、それを打ち消すように PS を制御して、ふらつきを抑える。
例えば片輪が数 cm の段差に乗り上げたときに発生するふらつき(旋回方向への回転運動)を約 50%低減することが見込まれており、ふらつきを起因とした自動車事故の抑制につながることが期待されている。
これにより、自動運転を含む車両に操舵を任せる際の安心・安全・快適さの向上に貢献する。
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