㈱神戸製鋼所が8月9日に発表した2022年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、建設機械部門(コベルコ建機)の売上高は、前年同期比7.1%減の869億円、経常利益は、同2.5倍の92億円となった。損益変動要因としては、油圧ショベル販売台数の減少、鋼材などの調達コスト増の販売価格への転嫁遅れ、北米エンジン認証に関する補償金収入をあげている。
主力製品の油圧ショベル販売台数は、 インフラ投資の減退により需要が減少した中国での減少に加え、上海ロックダウンにより部品の調達不足が生じた日本でも減少した。一方、クローラクレーンの販売台数は、需要が堅調な日本や、中東、豪州などで増加した。
■2022年度の見通し
油圧ショベルの販売台数は、中国でのインフラ投資の更なる減退や、中国資本メーカーとの更なる競争激化などにより、前回見通しを下回る見通し。クローラクレーンは、インドでの受注増加などにより、前回想定から増加する見通し。
2022年度の売上高(修正)は、前年度比6.6増の3,960億円(前回予想3,900億円)、同37.5%減の75億円(前回予想60億円)となる見通し。損益変動要因として、油圧ショベルの販売台数減少、調達価格上昇分の販売価格への転嫁の遅れ、対ドル、ユーロでの円安による輸出採算の改善をあげている。
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