㈱技研製作所(高知市)は3月24日、建設機械レンタル最大手の㈱アクティオ(東京都中央区)とレンタル業務提携契約を結んだと発表した。中期経営計画で掲げた「10年後の売上高1,000億円」の実現に向けた大きな一歩として、同社が国内外に有する広域レンタルの営業網を活かし、新規顧客の開拓を加速させるとともに、需要増に対応する機械の供給体制を整える。
アクティオは、提案型の建設機械レンタル「レンサルティング※」を通して数多くの建設会社や専門工事会社と取引しており、顧客開拓において強力なパートナーとなる。同社の多様なチャンネルを活用してユーザー拡大を図る技研製作所と、商品群に「サイレントパイラーⓇ」を加えることで事業拡大を期すアクティオ。両社の連携によるシナジー効果は、「工法革命」のうねりをいっそう大きくし、建設の新しい時代をつくる。
※ アクティオが創造したコンサルティングを含むレンタルという意味の造語。単に建機を貸し出すだけでなく、現場に応じた最適機材やその活用法などといった専門的な知恵やノウハウも提供する提案型のサービス。
■提携概要
一般汎用機(単独圧入機、硬質地盤対応機)をレンタル機として販売し、技研製作所と連携して顧客開拓を推進する。技研製作所は保守・現場技術、営業などのノウハウ提供を行い、アクティオのレンサルティングをサポートする。
■顧客開拓
圧入技術に触れたことのない顧客に、アクティオの広域営業網を活用し、その価値を体験してもらう。技研製作所の顧客は同社が取引する多くの専門工事会社のごく一部。その大多数を新しい顧客とし、レンタル機の活用を通じて機械の購入につなげられると考えている。建設会社や工事専門会社に対する技術の浸透は、さまざまな工事分野に顧客の裾野を広げる提案活動の追い風にもなる。
■今後の流れ
速やかに事業を開始するため、活動拠点として5月より東京工場(東京都足立区)を貸し出し、技研製作所スタッフがエンジニアに整備・保守技術、現場技術(オペレータ向け)の教育研修を行う。事業定着を図りながら広域的な事業運営に向けて拠点整備を行ってもらい、段階的に運用台数を増やす計画。レンタル運用の開始と併せ、顧客開拓に向けた活動にも協働して取り組んでいく。
■今後の期待
アクティオは東南アジアを中心に7つの海外グループ会社(タイ、マレーシア、台湾、シンガポール、ミャンマー、インドネシア)を有しており、日本と同様にレンサルティングを展開している。技研製作所のグループ企業・Giken Seisakusho Asia Pte., Ltd.(本社:シンガポール)は、シンガポールを拠点とするアクティオのグループ会社・AKTIO PACIFIC PTE. LTD.(本社:同)と指定工場契約を結んでいる。
将来的にはアクティオの海外拠点でも圧入機のレンサルティングを展開し、ユーザー拡大を推進したい考え。長期ビジョンである「海外売上比率7割」を実現するパートナーとしても密な連携を見据えている。
詳細は、ニュースリリース
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