日精エー・エス・ビー機械(ASB)と芝浦機械、業務提携に向けた覚書を締結

 日精エー・エス・ビー機械芝浦機械は12月6日、主に海外新興国向けの市場において、射出成形機を始めとする分野における協業のための業務提携に向けた覚書を締結したと発表した。

■覚書締結の目的

 日本の成形機メーカーを取り巻く環境は、コロナ禍による世界的な景気停滞に加え、ESG など環境関連の規制強化、インダストリー4.0 への対応の必要性、新興国メーカー参入による競争激化など、かつてない変革期に直面している。このような状況を踏まえ、両社は、それぞれが持つ機械メーカーとしての独自の強み・ノウハウを活用し、開発から販売までのバリューチェーンの中で両社の特徴を組み合わせ、グローバルレベルで最高の価値を顧客へ提供することを目指す。とりわけ、両社が保有する有力拠点であるインド拠点のリソースを活用することにより、インド首位の市場シェア獲得とグローバル市場での販売拡大を目指していく。

■業務提携の内容

 両社の持続的な成長に向け、覚書の締結を起点に両社で協議を開始し、幅広い分野において協業の可能性を検討していくが、まずはインド拠点を活用した射出成形機の製造・販売についての協業に取り組む。今後成長が見込まれる小型の電動射出成形機について、芝浦機械の持つ電動射出成形機の技術力と、日精エー・エス・ビーのインドにおける現地調達・生産能力を組み合わせ、双方の異なる顧客層への販売ルートを活用することで、新興国市場のニーズに合った仕様の機械を安価かつ広範囲に販売することを目指す。

 両社間における具体的な役割・機能分担など、詳細なビジネスモデルについてはこれから検討を進めていく。業務提携の具体的な内容等について、開示すべき事項が決定した場合は、速やかに公表する。

<会社概要>(原文ママ)

■芝浦機械株式会社

 芝浦機械は、工作機械メーカーとして1938 年に創業して以来、日本そして世界の産業から要求される様々な機械を、お客様に寄り添い、共創し、提供することで、社会、産業の発展の一翼を担ってまいりました。現在では、射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機、工作機械、超精密加工機、産業用ロボット、電子制御装置などの開発、製造、販売を手掛け、世界のモノづくりを支える企業として邁進しております。また、再生可能エネルギー、省エネルギー、環境対応の新素材、生産性向上などの分野を軸に投資推進を行ない、SDGs で示された問題に対し、事業活動を通じて企業としての役割を果たし、持続可能な社会の実現に向けてさらなる貢献をいたします。https://www.shibaura-machine.co.jp

■日精エー・エス・ビー機械株式会社

 日精エー・エス・ビー機械は、業界のパイオニアとして創業以来約40 年に亘り、ペットボトルなどのプラスチック容器成形機の開発・生産・販売事業を世界に展開し、高品質の製品を供給し続けてまいりました。営業面では世界130 か国以上の販売実績と海外売上比率90%を実現し、生産面では他社に先駆け1997 年にインド進出し大規模工場を構えるなど、グループ全体で高い企業競争力を構築しております。「人と社会に豊かさを提供する」、「高い技術、サービスで恒久的な存続を追求する」という、サステナビリティ経営を体現する経営理念の下、環境配慮型の容器提案・技術開発を積極的に行なうなど、持続可能な社会の実現に取り組んでいる。https://www.nisseiasb.co.jp/ja/

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