日立建機、ConSite® OILが「2019年度日本トライボロジー学会技術賞」を受賞

 日立建機は4月15日、稼働する建設機械のオイルを24時間見守る「ConSite® OIL(コンサイトオイル) 」の開発に対して、一般社団法人 日本トライボロジー学会より、「2019年度日本トライボロジー学会技術賞」を受賞したと発表した。

 日本トライボロジー学会は、1956年の設立以来60年以上にわたり、全国の大学や研究所、企業の研究開発、設計、製造部門などで、摩擦・摩耗・潤滑(トライボロジー)の問題に取り組んでいる人々が情報交換を行う場になっている。「日本トライボロジー学会技術賞」は、トライボロジー分野の学術・技術の発展を奨励することを目的に、優秀な技術を対象に贈られている。

 今回の受賞において、「ConSite® OIL」は、建設機械業界で初めて、遠隔でのオイルの状態監視システムを活用したソリューションであること、今後さらに「ConSite® OIL」を搭載する機種を増やしていくこと、また、トライボロジーの観点から、潤滑オイルの状態監視を鍵に、機械の稼働状態を監視・保全する技術の最適化に寄与するものとして評価された。技術賞の受賞は、2002年に日立粉末冶金(現:日立化成)と合同で「建設機械用高耐久関節ブッシュ材」をテーマに受賞して以来、2回目となる。

 「ConSite® OIL」は、サービスソリューション「ConSite®」のメニューのひとつで、稼働する建設機械に搭載した「オイル監視センサ」からエンジンオイルや作動油の情報を24時間モニタリングするとともに、オイルの状態を自動で診断し、顧客と代理店のサービススタッフなどにレポートを自動で配信する。2017年10月より、ヨーロッパから提供を始め、その後、日本、オーストラリア、東南アジア、中国へと導入地域を広げている。

 日立建機グループは、サービスソリューション「ConSite®」を通じて、今後もより適正なサービスや部品の提供を行うことで、顧客の建設機械の不具合や故障の発生を低減し、顧客の課題である「ライフサイクルコスト低減」に貢献していく。

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