コマツは12月27日、“生産設備の稼働状況を見える化し、より飛躍的に生産性向上が可能なKOM-MICSの開発”というテーマで、第8回ものづくり日本大賞の製造・生産プロセス部門で内閣総理大臣賞を受賞したと発表した。
「KOM-MICS(KOMatsu Manufacturing Innovation Cloud System)」とは、製品と生産のプロセスデータを対応づけて蓄積することで、機械の止めない化・歩留り向上・トレーサビリティの確保、予知保全を実現するコマツ独自のIoT生産支援プラットフォーム。
ものづくり日本大賞は、我が国産業・文化を支えてきた「ものづくり」を継承・発展させるため、ものづくりを支える人材の意欲を高め、その存在を広く社会に知られるようにすることを目的とし、2005年に創設された賞で、製造・生産プロセス部門は、製造・生産工程において生産革命を実現した個人又はグループを表彰するもの。隔年毎に経産・文科・国交・厚労の4省で連携して実施されている。
コマツは、「つながる工場」活動の一環として、IoT技術を活用して製造情報を見える化し、生産性改善のための自社製アプリケーションを織り込んだプラットフォームKOM-MICSを開発し、生産性2倍、サプライチェーン最適化、トレーサビリティ確保による品質保証などの活動を通じて自社工場、海外生産工場ならびに協力企業の生産プロセスを改善・革新に取り組んできたことが評価された。
コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していく。
<受賞内容>
受賞名:製造・生産プロセス部門 内閣総理大臣賞
受賞テーマ:見える化により飛躍的に生産性向上が可能なKOM-MICSの開発
受賞代表者:生産技術開発センタ所長 山中伸好