㈱クボタの連結子会社で、建設機械の販売・整備等を行う㈱クボタ建機ジャパン(本社:大阪市浪速区)は12月26日、道路運送車両法に定める自動車分解整備事業の認証を受けていない事業所において、他社製の大型特殊自動車の分解整備を行ったことが社内調査で判明、国土交通省に報告したと発表した。
クボタでは、「このような行為が判明したことは大変申し訳なく、お客様をはじめ関係者の皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。今後、クボタグループ全体で再発防止を図るとともに、コンプライアンスの徹底に努めてまいります」としている。
以下、リリース原文
1.判明の経緯と不適切な分解整備の概要
2018年に業界団体を通じて国土交通省自動車局整備課より、分解整備作業の適切な実施に関する周知徹底の要請がありました。道路運送車両法第78条では、大型特殊自動車の分解整備事業は、自動車分解整備事業の認証を受けている事業所でしか実施できないことになっておりますが、販売会社の一部の事業所で未認証にも関わらず分解整備を行っておりました。
2.対象台数と対応
他社製の大型特殊自動車の7台(ホイルローダー)に対して分解整備を行っておりました。これらの車両については、整備作業の後に、事故や当該整備箇所の不具合がなかったことをお客様に確認し、改めて認証を受けた事業所で安全確認を行いました。
3.原因
当社は、大型特殊自動車に分類される製品の製造・販売を行っておらず、また、当社で製造・販売している小型特殊自動車に特殊なアタッチメントを装着することによって大型特殊自動車に該当する車両についても、これを大型特殊自動車として製造・販売しておりません。このため、当社及び販売会社の双方とも、道路運送車両法第78条に定める大型特殊自動車の分解整備に関する法令の理解が不十分であり、また、同法の周知徹底や教育等が行われておりませんでした。
4.再発防止策
道路運送車両法及び関係法令に関する教育や、大型特殊自動車整備に際しての管理項目の明確化、販売会社に対する業務監査の強化等を行い、再発防止に努めてまいります。
また、国土交通省からの指導をふまえ、大型特殊自動車の使用者等から分解整備作業の依頼があった場合は、認証を受けた整備工場に外注もしくは紹介することにいたします。