・荷役作業の省力化に向けた研究開発を両社協力して推進
トピー工業は12月19日、同社が開発した、クローラー式搬送支援AGVリモート「セキシュウ・クローラー」(以下、セキシュウ)が、日本通運の物流現場に導入されることとなったと発表した。
昨今、労働力不足が深刻化し、働き方改革が推進される中、大部分が人力作業に頼った荷役の現場を、機械化等により省人化・省力化することが課題となっている。日本通運は、実際の現場で「セキシュウ」による実証実験を行い、ロールボックスパレット搬送作業時の安全確保及び労働負荷軽減等、物流現場の課題解決が期待できる成果が確認できたことから、導入を決定した。
「セキシュウ」は、クローラー式ならではの段差乗り越えや悪路の走破に高い性能を発揮する。また、ロールボックスパレット(※)の運搬機能や、前後左右に移動可能な足回りを生かし、狭いスペースで小回りが利く特長もあり、物流や建設分野を中心に需要が増加している。リモート「セキシュウ」は、高齢作業者や女性作業者でもリモートコントロールで重量物の搬送を行うことができる。同機の開発においては、物流に精通した日本通運ならびに日通商事に実証実験の支援を受け、物流現場に強い仕様となっている。
トピー工業は、日本通運と協力し、現場での活用を通じて今後も「セキシュウ」の現場対応機能向上に向けた研究開発を進めていく。
なお、同製品は、2019年12月18日より開催の「2019 国際ロボット展」のトピー工業ブースで展示、デモ走行で紹介する。
※ロールボックスパレット:カゴ車とも呼ばれるキャスタ付きのボックスパレット
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