三谷産業、アクティブファーマの設備投資額を13億円から23億円に増額、工事期間も変更

 三谷産業(本社:石川県金沢市)は12月19日、2017 年12 月13 日に発表していた医薬品原薬製造事業における設備の新設・拡張に関し、設備投資予定額を当初予定額の13億円から23億円に増額、建屋延床面積も当初の1,860㎡から2,070 ㎡に増床、工事予定期間を2018年から2019年にずらし、およそ1年後ろ倒しすると発表した。

 三谷産業の子会社で医薬品原薬の開発・製造・販売を担う、アクティブファーマ(本社:東京都千代田区)は、研究開発のスピードをより加速させ、ICH-Q11※1に対応した品質管理体制を中間体原料も含め厳格化し、更なる収益基盤の強化を図るために、2017 年12 月13 日、富山八尾工場での研究・品質管理棟および少量合成棟の新設と原料・製品倉庫の拡張について決議、同日付けで発表していた。

 その後、アクティブファーマにおいて、ジェネリック医薬品原薬の製造に加え、新薬および長期収載品向け原薬の製造も視野に入れた実行性の検証を行ってきたが、検証の結果が良好であったことと、案件が具体化したことから、このほど、研究設備および製造設備の全面見直しを行うとともに製造ラインの拡充を行うことにした。

<設備新設および拡張概要>(カッコ内は変更前)

設備投資額:23 億円(13億円)

建設地:富山県富山市八尾町保内3-7(アクティブファーマ 富山八尾工場敷地内)

工事期間:2019 年4月~2020 年4月(2018 年5月~2019 年3月)

増加延床面積:2,070 ㎡(現状3,175 ㎡)←1,860 ㎡(現状3,175 ㎡)

研究・品質管理棟 960 ㎡(960㎡)

少量合成棟 520 ㎡(340㎡)

原料・製品倉庫拡張分 590 ㎡(520㎡)

■アクティブファーマについて

 アクティブファーマは、2009 年6月に、日医工(本社:富山県富山市)との共同出資(出資比率:三谷産業51%、日医工49%)で設立した医薬品原薬の開発・製造・販売会社。

<アクティブファーマの概要>

会社名:アクティブファーマ株式会社

設立:2009 年6月

資本金:3億円

出資比率:三谷産業51%、日医工49%

代表者:代表取締役社長 寺田 一彦

主な事業内容:医薬品原薬の開発・製造・販売

本社:東京都千代田区

製造拠点:富山県富山市

従業員数:61 名(2018 年11 月末時点)

総敷地面積:68,223 ㎡

延床面積:3,175 ㎡(2018 年11 月末時点)

※1 ICH-Q11:日米EU 医薬品規制調和国際会議(ICH)において作成された品質に関するガイドラインのうち「原薬の開発と製造」に対する指針を示したものであり、「原薬の品質に対して重要であることが判明した物質特性および工程パラメータは、管理戦略に組み込まなければならない」とされており、原薬製造の前工程である中間体製造も含めて厳格な管理が求められている。

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