国際協力機構、ルワンダ向け無償資金贈与契約を締結-変電所および送配電設備の整備・拡充

・首都キガリ市の電力供給安定化・効率化に貢献

 国際協力機構(JICA)は9月20日、19日にルワンダ共和国政府との間で「第三次変電及び配電網整備計画」を対象として26億3,500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結したと発表した。

 この事業は、首都キガリ市に位置するガソギ変電所及び付随する送配電設備を整備・拡充することにより、同市の電力供給の安定化・効率化を図るもの。

 ルワンダでは、近年の年間約8%の急速な経済成長を背景に、電力需要も年間10%以上の割合で増加しており、電力需要に対して供給が追い付いていない状況が続いている。またキガリ市の電力消費量は、同国全体の電力消費量の約64%を占めているが、電力消費量に見合った送配変電設備への投資が不足している。そのため、設備の老朽化による送電ロスが20%以上にのぼり、安定的な電力供給に課題を抱えている。不安定な電力供給は同市の経済活動や人々の日常生活にも大きな支障をきたしていることから、同市内の配電網整備および変電所の容量増強が急務となっている。

 同事業により、変電所及び送配電設備が整備・拡充されることで、電力損失の低減とより安定した電力の供給が図られることが想定される。また、キガリ市の電化率が向上、経済活動が促進されるのみならず、教育や医療福祉分野等における活動の充実にも貢献することが期待される。

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