月島機械は9月3日、中国海洋石油集団とシェルとのジョイントベンチャー企業である中海シェル石油化学有限公司（CNOOC and Shell PetrochemicalsCompany Limited. 以下、CSPC）より、SMPO プラント向け廃液濃縮燃焼設備における基本設計および主要設備を受注したと発表した。
SMPO は、スチレンモノマー（SM：Styrene Monomers）およびプロピレンオキサイド（PO：Propylene oxide）の略で、スチレンモノマーはプラスチックやゴム・塗料の原料として、プロピレンオキサイドは、ウレタンなどの原料として幅広く使用されている。
SMPO プラントにおいて、その製造過程において発生する有機性廃液は、生物処理などの一般的な排水処理設備では処理が困難なため、燃焼処理を行う。
月島機械の子会社である月島環境エンジニアリングは、廃液燃焼処理設備では国内外でトップクラスのシェアを誇り、これまでに多数の納入実績がある。月島機械グループは、2006 年にもCSPC に同設備を納入しておりその性能と実績が高く評価されていること、および月島機械グループ一体となって客先の要求に対応したことで、今回の受注に至ったとしている。
地球環境保全に対する世界的なニーズの高まりとともに、様々な環境規制の厳格化および環境対策が進んでいる。月島機械グループは、今後も数多くの実績で培われた環境技術をもとに、国内外において環境保全設備の受注拡大を図り、地球環境保全に貢献していく。
＜受注案件の概要＞
発注者：中海シェル石油化学有限公司（CNOOC and Shell Petrochemicals Company Limited）
受注範囲：SMPO プラントから排出される廃液濃縮・燃焼設備に関する基本設計および主要設備一式
・オフショア 基本設計、中国/国外調達主要設備（月島機械、月島環境エンジニアリング）
・オンショア 中国/国内調達主要設備（月島環保機械（北京）有限公司）