建設機械工業会、2019年度の需要は前年度比1%増の2兆3,861億円と予測

 

・2018年度の出荷金額は、2兆3,709億円(前年比5%増加)と予測。

・2019年度の出荷金額は、2兆3,861億円(前年比1%増加)と予測。

 日本建設機械工業会は8月29日、会員アンケートをベースとした建設機械出荷金額の需要予測結果を発表した。それによると、2018年度については、国内は駆け込み需要の反動減があるものの、輸出は好調で全体では、過去2番目と予測。2019年度については、国内は微減するものの、輸出は引き続き堅調で、全体では、過去最高(07年度 2兆4,426億円)に迫るものと予測された。以下は、工業会発表資料。

建設機械出荷金額推移(8月29日発表)

 国内出荷:2018年度は、一部機種で2014年次排ガス規制猶予期間終了に伴う旧型機需要の反動減が想定される結果、上期計では油圧ショベルの前年比20%減少をはじめ6機種が減少すると見込み、3,939億円(前年同期比10%減少)となる見込み。

 下期は、旧型機駆け込み需要の反動減の影響がなくなり、下期計では、4,353億円(前年同期比2%増加)と予測。この結果、2018年度合計では、8,292億円(前年同期比4%減少)となり、3年連続で減少すると予測している。

 2019年度は、一部機種でオリンピック関連需要が縮小する一方、消費税増税前の駆け込み需要が想定される結果、上期計では、4,012億円(前年同期比2%増加)、下期計では、4,188億円(前年同期比4%減少)と予測。この結果、2019年度合計では、8,200億円(前年同期比1%減少)となり、ほぼ2018年度並みと予測している。

輸  出:2018年度は、世界的な好景気に加え、資源価格の上昇から鉱山向け需要の増加により、7機種が増加すると見込み、上期計では7,304億円(前年同期比14%増加)が見込まれる。下期計では、8,113億円(前年同期比6%増加)と予測。この結果、2018年度合計では、1兆5,417億円(前年同期比10%増加)となり、2年連続で増加すると予測している。

 2019年度は、北米向けを中心に他の地域も堅調に推移すると予測し、上期計では7,414億円(前年同期比2%増加)、下期計では8,247億円(前年同期比2%増加」と予測。この結果、2019年度合計では、1兆5,661億円(前年同期比2%増加)となり、3年連続で増加すると予測している。

*この需要予測は、一般社団法人日本建設機械工業会(会長 大橋徹二:コマツ社長)が、今年7月時点で正会員である建設機械メーカー65社を対象に実施した需要予測結果をまとめたもの。予測期間とした2018年度上下期と2019年度上下期の4期に関して、建設機械を10機種に区分し、国内及び海外への出荷金額をアンケート方式により予測調査をしたもので、今回で54回目。

油圧ショベル&ミニショベル暦年生産予測(2018年8月29日発表)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ニュースリリース

 会長記者会見配布資料

 *2018年12月2日よりPR用として公開しました。