海外事業の転換期を迎える三一重工、2018年の海外売上は200億元超に

 2018年8月6日:三一重工リリース

 建設機械は今年初めから大きな需要があった。中国の建設機械企業は、生産ラインをフル稼働させるために最善を尽くしているが、依然として市場の急増する需要を満たすことはできない。

 「中国の建設機械企業の生産能力は大きく向上しているが、依然として市場の要求を満たすことは難しい」と中国工程机械工業協会(CCMA)のWang Jinxing副長官は述べた。 中国がインフラ建設への投資を増やすにつれて、建設機械企業はより多くの市場機会を見ている。中国の建設機械企業が直面しなければならない挑戦は、市場のニーズを満たす機械の生産能力を高める方法である。

 業界の有力企業であるSANY(三一)も同じ状況に直面している。SANYのトラック搭載コンクリートポンプの組立ラインの責任者、Pu Mingjunは、「SANYは顧客の購買要求に応えるためにコンクリートポンプ機械製造用の2つの組立ラインを運営してきたが、依然として360台の受注機械が出荷を待っている。当社の月産能力は最大450台で、依然として顧客のニーズを満たすことができません」と述べた。

 SANYの上級幹部であるChen Jing氏は、SANYの収益は2018年の第1四半期に30%増加し、利益は倍増したことに留意した。これは、1人当たり給付および内部管理の配当の改善の結果である。SANYは、特に顧客のカスタマイズ、柔軟な生産、研究開発のための情報のアップグレードにおいて、情報化と効率化の改善にもっと努力していく。

 インテリジェントな製造は、建設機械業界のトレンドである。先進的な製造技術とハイエンド製品は、世界的な競争に直面した場合、SANYの中核的な競争力となっている。

 CCMAの統計によれば、中国は2018年1月から6月にかけて、8,895台の油圧ショベルを海外に販売しており、前年比110.5%の伸びを示している。6月の油圧ショベルの輸出販売台数は1,723台で、前年同期より143.7%増加した。

 建設機械業界の回復に伴い、SANYのグローバル戦略は、同社が2018年にグローバルビジネスの転換期を迎える可能性を示唆している。SANYの海外事業は着実に成長している。昨年の海外売上高は約150億元で、今年は200億元を超える。「一帯一路政策:Belt and Road Initiative」のおかげで、SANYの海外売上高の約70%はBelt and Roadの関連国からのものであるとChen氏は語った。

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