東洋機械金属、2019年3月期第1四半期売上は1.7%増の77億円

 東洋機械金属が7月27日に発表した2019年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注高は82億6,700万円(前年同期比2.5%増)、売上高は77億2,900万円(同1.7%増)となった。このうち、国内売上高は21億8,500万円(同19.2%増)、海外売上高は55億4,300万円(同3.8%減)となり、海外比率は71.7%となった。

 利益面は、売上高が増加したことなどにより、営業利益は5億5,500万円(前年同期比32.2%増)となった。また、経常利益は5億6,500万円(同34.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億5,900万円(同31.5%増)となった。

 関連する業界は、国内は、各企業の収益が改善していることから設備投資は緩やかに増加した。海外は、欧米や中国、その他アジア新興国を中心にIT・電子機器や自動車、生活用品関連の需要が堅調に推移した。このような市場環境のもとで、東洋機械金属は、今後のグループ全体でのグローバル成長市場を発展させる事業の拡大と成長、構造改革を基本方針とした2020年度を最終年度とする新たな中期計画に基づき、事業活動を推進している。

■製品別売上状況

<射出成形機> 国内は、自動車及び生活用品関連の需要が堅調に推移した。海外では、欧州や北米における自動車や生活用品関連の中大型機の需要が堅調に推移した。また、中国ではローカルスマートフォン向けのIT・電子機器関連の小型機の需要が堅調に推移したことから、売上高は56億8,300万円(前年同期比15.4%増)となった。

<ダイカストマシン> 国内は、自動車関連を中心に需要が堅調に推移した。しかし、海外では、自動車関連向けを中心とした中大型機の需要が、前年同期に集中した反動で中国やその他のアジア、中南米で減少したことから、売上高は20億4,500万円(前年同期比23.4%減)となった。

 なお、2019年3月期連結業績見通しは、4月24日公表値を据え置いた。

 東洋機械金属の2019年3月期第1四半期決算短信