日本ロボット工業会は7月26日、2018年4~6月の「ロボット統計受注・生産・出荷実績」【会員ベース】」を発表した。この統計は、同工業会の月別統計調査を基に作成したもので、同工業会の正会員及び賛助会員対象企業31社のうち、回答企業31社による実績である。なお、サービスロボットは調査対象外としている。
2017年の年間の集計結果は、国内需要が堅調であったことに加え、輸出はそれ以上の大幅な伸びを示した。会員と非会員を含めた年間受注額は対前年比27.8%増の9,447億円、生産額は同24.8%増の8,777億円と、それぞれ過去最高となった。2018年1~3月期も受注・生産・総出荷各項目でプラス。今回発表した2018年4~6月期の受注・生産・出荷の各状況も引き続きプラスとなった。
1.受注について
受注台数、額ともに前年同期比でプラスとなった。
・受注台数(台):60,613(前年同期比+6.7%)【11四半期連続のプラス】
・受注額(億円):2,126(同+3.8%)【8四半期連続のプラス】
2.生産について
生産台数、額ともに前年同期比でプラスとなった。生産台数は四半期ベースで過去最高。
・生産台数(台):58,031(前年同期比+4.6%)【20四半期連続のプラス】
・生産額(億円):1,841(同+6.2%)【8四半期連続のプラス】
3.出荷について
各項目ともに前年同期比でプラスとなった。国内出荷台数、総出荷台数は四半期ベースで過去最高。
・総出荷台数(台):56,778(前年同期比+3.0%)【20四半期連続のプラス】
・総出荷額(億円):1,880(同+6.5%)【8四半期連続のプラス】
・国内出荷台数(台):10,067(同+16.9%)【5四半期連続のプラス】
・国内出荷額(億円):433(同+6.2%)【19四半期連続のプラス】
・輸出台数(台):46,711(+0.4%)【20四半期連続のプラス】
・輸出額(億円):1,447(+6.6%)【7四半期連続のプラス】
3.1. 国内出荷内訳
各項目ともに前年同期比でプラスとなった。
電気機械産業向け
・国内出荷台数(台):3,000(前年同期比+6.8%)【6四半期連続のプラス】
・国内出荷額(億円):144(同+2.9%)【6四半期連続のプラス】
自動車産業向け
・国内出荷台数(台):3,105(前年同期比+17.8%)【4四半期連続のプラス】
・国内出荷額(億円):129(同+8.3%)【5四半期連続のプラス】
3.2 輸出内訳
電子部品実装用は輸出台数、額ともに前年同期でプラスとなった。溶接用は主要輸出先であるアメリカ、中国向けなどが減少し、輸出台数、額ともにマイナスに転じた。
電子部品実装用
・輸出台数(台):3,891(前年同期比+16.0%)【8四半期連続のプラス】
・輸出額(億円):604(同+19.6%)【7四半期連続のプラス】
溶接用
・輸出台数(台):9,883(前年同期比▲4.9%)【6四半期ぶりのマイナス】
・輸出額(億円):250(同▲0.5%)【6四半期ぶりのマイナス】
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