月島機械は7月4日、中国企業とのコンソーシアムで上海市政工程設計研究総院(集団)有限公司より、上海市石洞口下水処理場向け汚泥処理二期工事(汚泥脱水・乾燥・焼却)における設計および主要設備を受注したと発表した。
中国では、急速な経済発展・都市化に伴い下水処理場が増加しており、近年では処理汚水量の増加に伴い下水汚泥処理の対策が急務となっている。タクマは、国内下水処理場における汚泥処理でトップクラスの実績を有しており、中国においても乾燥・焼却設備では日系企業で唯一、かつ複数の実績を有している。
月島機械は、上海市より2011年に竹園汚泥処理場、2016年に石洞口下水処理場向けに汚泥乾燥・焼却設備を受注しているが、その品質および運転実績を高く評価されたことから、引き続き石洞口下水処理場向け汚泥処理二期工事の汚泥脱水・乾燥・焼却設備を受注した。なお、今回工事においては、コンソーシアムの代表企業として設備の全体設計も担当しており、中国下水処理事業におけるコンソーシアム代表企業としての受注は、日系企業初である。
月島機械は、下水処理場における汚泥処理に強みを持ち、汚泥濃縮、消化、脱水、乾燥、焼却設備等の豊富な実績を有している。今後も、国内で蓄積した汚泥処理技術・ノウハウを活用し、海外における上下水道事業の拡大に積極的に取り組んでいる。
<案件概要>
発注者:上海市 市政工程設計研究総院
納入先:上海市 石洞口下水処理場
案件概要:汚泥脱水・乾燥・焼却設備(128トン-DS/日)の設備設計、主要設備の製作・調達と全体試運転
工期:2019年12月末