日立造船、浜岡原子力発電所向け壁面設置型フラップゲート式 止水設備「neo RiSe-W」を納入

 日立造船は4月5日、中部電力の浜岡原子力発電所向けに世界初となる壁面設置型フラップゲート「neo RiSe(R)-W」を7開口分(14基)納入したと発表した。

 一般的な建屋では壁面に空調用開口、機器搬入用開口など各種開口があり、沿岸部においては津波・高潮による壁面開口部の浸水対策が課題の1つとなっている。

 納入した案件は、中部電力が浜岡原子力発電所の建屋壁面の空調用開口部から発電所内部への津波による浸水を防止するため、日立造船が開発したneo RiSe(R)-Wの導入を計画したもので、日立造船は設計、製造および輸送を請け負った。

 日立造船は、堺工場でneo RiSe(R)-Wの製造および全量止水試験を実施しており、高い水準が求められる原子力発電所向けに適した品質となっている。

 なお、日立造船は、浜岡原子力発電所向けには2016年4月に取水槽から発電所敷地内への浸水を防止するため、車両用ゲートに陸上設置型フラップゲート式防潮壁「neo RiSe(R)」を10基納入しており、今回で2件目の実績となる。

 1.発注者:中部電力株式会社

 2.納入機器:壁面設置型フラップゲート式止水設備「neo RiSe(R)-W」 7開口分(14基)(最大口径 幅6.0m×4.5m、最小口径 幅0.9m×高さ0.45m)

 3.納入場所:浜岡原子力発電所 4号機建屋壁面 (住所:静岡県御前崎市佐倉5561)

 4.納期:2018年2月

■neo RiSe(R)-Wの特長:neo RiSe(R)-Wは、四方を止水できる構造とすることにより、建屋の壁面開口部からの浸水を防止する装置。地震・津波による変形や破損が生じない強度を有しており、大型開口部に対しては多段式とすることにより、コンパクトで合理的な構造を実現している。

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