東洋機械金属、4~9月受注25%増の166億円、通期売上300億円は変えず

 東洋機械金属が10月30日に発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、受注高は166億1,700万円(前年同期比24.5%増)、売上高は153億9,200万円(同16.0%増)となった。このうち、国内売上高は44億7,600万円(同10.8%増)、海外売上高は109億1,600万円(同18.2%増)となり、海外比率は70.9%となった。

 営業利益は、市場競争の熾烈化による販売価格の低下などがあったが、売上高の増加や生産効率向上などのコスト低減に努めた結果、9億2,400万円(前年同期比27.7%増)、経常利益は9億4,300万円(同46.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億800万円(同72.9%増)となった。

 関連市場の国内は、企業収益の改善に伴い設備投資の需要は回復傾向にあった。海外は中国やその他のアジア新興国で需要が好調に推移した。このような市場環境の下で、同社グループは、2017年度までの3ケ年の中期経営計画に基づき、計画の3本柱である「グローバルでの営業力強化」「市場対応の製品力強化」「生産能力の増強」を重点施策として掲げ、業容の拡大を図る事業活動を推進した。

<射出成形機> 国内は、堅調な自動車市場に支えられ、売上は増加した。海外では、中国やその他のアジアにおけるIT・電子機器関連や自動車関連向けなどの需要が好調に推移したことから、売上高は103億7,900万円(前年同期比7.1%増)となった。

<ダイカストマシン> 国内は、自動車関連向けを中心に需要が堅調に推移し、売上は増加した。海外は、メキシコへの自動車関連向けの需要が堅調に推移した。また、中国やその他のアジアにおける自動車関連向けの需要が好調だったため、売上高は50億1,300万円(前年同期比39.7%増)となった。

 2018年3月期連結業績予想は、売上高300億円(前期比8.3%増)、営業利益24億円(同31.6%増)、経常利益24億円(同31.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益15億6,000万円(同3.6%増)と4月26日公表値を据え置いている。

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