日立建機、オフロード法2014年基準に適合の中型ホイールローダ「ZW100-6/ZW120-6」を発売

 日立建機は10月31日、新型ホイールローダ ZW-6シリーズとして、ZW100-6(標準バケット容量1.3㎥、運転質量7.32t)、ZW120-6(同1.5㎥、同8.42t)を日本国内向けに12月1日より発売すると発表した。

 「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(以下、オフロード法)」2014年基準に適合したホイールローダで、従来機の「シンプルなモード選択」や「耐久性」などの優れた性能を踏襲しながら、安全性の向上、ライフサイクルコストの低減を実現している。

 また、排出ガスの後処理装置にPM除去フィルタレスの「尿素 SCR システム」を採用したことで、定期的なPM除去フィルタの清掃や交換などのメンテナンスが不要となり、長期的なメンテナンスコストやメンテナンス中のダウンタイムの低減を実現し、ユーザーニーズに応えている。

 価格(税別)は、ZW100-6が1,400万円、ZW120-6が1,830万円。販売目標は、国内向けに2機種合計で年間850台。

 ニュースリリース

<主な特長>

1.時代にマッチした環境性能と経済性

 ・ZW100-6、ZW120-6は、オフロード法2014年基準に適合している。

 ・国土交通省低騒音型建設機械指定機に申請中。

 ・重量配分を最適化することによって転倒荷重を4~5%向上し、作業効率を高めている。

 ・粒子状物質(PM)と窒素酸化物(NOx)排出量を大幅に低減するため、「尿素 SCR システム」を採用している。システムは、PM除去フィルタレス仕様のため、定期的な清掃や交換が不要で、長期的な保守管理費用の低減につながる。

2.生産性向上

 ・アクセルの踏込量や走行負荷、フロント圧力などから「掘る」、「走る」、「積む」といった作業状況に応じてエンジン、HST(ハイドロ スタティック トランスミッション)ポンプ、モータを効率良く制御する「アクティブHSTコントロール」の採用により、スムーズな操作性と燃料消費量の低減を実現している。

 ・多くの作業環境に適した「スタンダードモード」と、作業速度を求められる作業環境に適した「パワーモード」の2つのシンプルなモード設定に集約することで、設定ミスによる作業量の低下、燃料消費量の増加のリスクを低減する。

 ・1速の最高速度を7~11.5km/hの間で任意に設定可能な「スピードセレクタスイッチ」を標準装備することで、狭い現場などで最高速度を制限したい場合に役立つ。

 ・路面状態が悪い道や雪道などの走行時に発生する車両の縦揺れ(ピッチング)や、飛び跳ね(バウンシング)を抑制する「ライドコントロールシステム」を標準装備し、荷こぼれを抑えるとともに、オペレータの疲労低減に貢献する。