大手自動車部品メーカーの市光工業は9月29日、中国でミラーを製造している100%出資連結子会社、市光(無錫)汽車零部件有限公司の第二工場として、中国広東省佛山市にミラー製造拠点を新設すると発表した。4,800㎡の工場は賃借し、7憶円を投じて生産設備等を導入、2017年12月には工事等を完了、2018年7月から生産開始の予定。
中国のミラー子会社は、無錫と佛山の2つの製造拠点を有することで、顧客であるカーメーカーへとの距離的な近接性を向上させると共に、成長を続ける中国マーケットで生産能力の拡大を図る計画。
<佛山工場概要>
登記名称:市光(無錫)汽車零部件有限公司佛山分公司
投資規模:7億円(建物は賃借のため、生産設備等の投資金額)
建物賃借面積:4,800㎡からスタートし、9,600㎡に順次拡大(予定)
工事着工:2017年9月(内装工事の開始時期)
工事完了:2017年12月
生産開始:2018年7月
<市光工業とは>
市光工業は、1903 年創業以来、自動車用ランプとミラーの純正部品専門メーカーとして、国内主要自動車メーカー及び、海外主要自動車メーカーに製品を納入してきた。1932 年には初代ダットサン(日産)へランプを装着し、日本初のプロジェクターヘッドランプや世界初の電動格納ミラー、水銀フリーHID ヘッドランプやLED ヘッドランプなど独自の製品開発を主体的に行ってきた。
2000 年、仏ヴァレオ社と照明機器部門でアライアンス関係を締結し、2017 年に同社子会社となった。仏ヴァレオ社との連携を活かし、電子ミラーや自動運転対応などの新製品の共同開発、スケールメリットを活かした共同調達や共同研究開発による費用の削減、積極的な営業活動によるグローバル市場での追加のシェア獲得、顧客基盤の拡大や地理的な相互補完関係などの強化を進めている。