日鉄鉱業は8月25日、チリにおける銅探鉱プロジェクト「アルケロスプロジェクト」の権益を取得すると発表した。今後は、未確定鉱量の調査、各種詳細設計などを行うとともに、チリにおける各種許認可を取得した後、開発工事に着手する予定。権益取得予定日は8月31日。
日鉄鉱業では、チリを資源事業の重要拠点と位置付けており、同国内でアタカマ銅鉱山を操業中のほか、新規銅鉱山の開発を目指して探鉱・開発案件の発掘及び運営を進めている。その一環として、2011年に「アルケロス鉱区」の探鉱権を取得し、探鉱作業を進め、有望な銅鉱床を確認した。
その後、同鉱区を実質所有するアルケロス鉱山(本社:チリ第4州ラ・セレナ市)に資本参加、事業の経済性評価を行ってきた結果、十分な採算性が見込まれるとの結論に達したことから、同社の株式を取得し、同プロジェクトの権益を取得することを決定した。
<開発計画の概要>
(1)開発操業会社:アルケロス鉱山株式会社(西語名:Compania Minera Arqueros S.A.)
[1]資本構成:日鉄鉱業 80%、Fondo de Inversion Privado Talcuna 20%
[2]議決権比率:日鉄鉱業 100% (注)[1]、[2]は、本件権益取得完了後の状況。
(2)鉱山の名称:アルケロス鉱山
(3)鉱山の位置:チリ共和国第4州ラ・セレナ市の北東約35km
(4)埋蔵鉱量:約33.8百万t、銅品位1.15%Cu(可採鉱量:約29.2百万t、銅品位1.0%)
(5)粗鉱生産量:約180万t/年
(6)精鉱生産量:約56千t/年
(7)操業期間:約17年間
(8)生産方式:坑内採掘
(9)開発費用見込:約220百万米ドル
(10)操業開始見込:2022(平成34)年