■ASEAN最大のマーケットである同国での軟包材事業を拡大
凸版印刷は8月24日、インドネシアで軟包材事業を展開する大手事業会社のPT. Karya Wira Investama Lestari(本社:ジャカルタ、以下 KWIL)と資本業務提携契約を締結したと発表した。これにより、凸版印刷はKWILの事業子会社であるPT. Karya Konvex Indonesia(以下 KKI)の51%の株式を取得。インドネシアで軟包材事業を手がける、凸版印刷の子会社PT. Indonesia Toppan PrintingとKWILの子会社は、KKIの傘下となった。これにより、凸版印刷はインドネシア市場最大の軟包材メーカーとなるべく、軟包材事業を強化し、2020年度に約300億円の売上を目指す。
近年の経済成長が著しいASEAN地域では、生活者の所得向上に伴うライフスタイルの変化を背景に、軟包材市場が年率約10%超のハイペースで成長している。なかでもインドネシアは包装材市場全体に占める軟包材の割合が高く、4,000億円を超えるASEAN最大の市場規模を誇る。
凸版印刷は、独自開発した世界トップシェアの透明バリアフィルム「GL BARRIER」を強みとして、紙器・軟包材・プラスチック容器などのパッケージ製品の企画・開発・製造を手掛ける総合パッケージ事業を国内外で展開している。ASEAN地域へのグローバル展開においては、インドネシアでは1973年より軟包材、タイでは1990年より紙器の製造・販売を行っている。また2017年4月には、タイで現地の総合パッケージング企業であるTPNグループと資本業務提携を締結し、タイでの軟包材事業にも参入している。
KWILは、インドネシアで軟包材事業を展開する事業会社。特に近年は、市場の伸びを背景に事業を拡大しており、インドネシアにおける主要な軟包材企業に成長している。今回、凸版印刷が持つ高付加価値な機能性包材の開発・製造技術と、KWILが持つインドネシアでの事業ノウハウを融合することで事業シナジーが図れるという両社の意向が合致し、資本業務提携契約の締結に至った。