中国建設機械業界によると、2017年6月の建設用クレーン生産・販売は前年同月比69.1%増の2,709台(16年=1,602台)、2017年上半期実績は前年同期比63.6%増の1万5,273台(2016年上期9,335台)となった。
機種別によると、主力のトラッククレーンの6月は前年同月比99.9%増の1,651台。上期は前年同期比89.3%増の9,001台。同クレーン市場は、徐工、中聯重科、三一重工の3社が87%シェアを占める寡占化が進んでいる。うち徐工は前年同期比105.0%増の4,586台でシェアは53%を占めた。
車両搭載型クレーンの6月は前年同月比40.3%増、前月比10.2%減の979台。上期は同47.5%増の5,717台だった。
クローラクレーンの6月は前年同月比1.3%増、前月比26.9%減の79台。上期は同17.1%増の555台となった。全体的に、前月から減少したが、前年比では依然として高い伸びを示している。
建設用クレーンは、発電所、原子力発電、港湾、水利、トンネル、橋、石油化学、冶金、建設産業などで最も広く使用されている。そして、他の建設機械製品市場の状況と同様に、2016年の下半期以来、前年同月比でプラスが続いている。中国の輸送、不動産、その他のインフラ投資過重は、PPP(官民協力プロジェクト)と”一帯一路“政策が牽引して他の下流の需要側が改善しているが、産業製品の構造調整や古い機器の除去と他の構造調整は不可分だとされている。