井関農機は8月22日、北米やアジアなど海外市場向けトラクタの生産拠点PT.ISEKIインドネシアの生産能力を増強すると発表した。総額700万ドル(約8億円)をかけて年産能力を現行の8,000台から同1万5,000台に引き上げる。年産2万台も検討し、OEM輸出先の米AGCOへの供給を増やす。
PT.ISEKIインドネシアは、海外向け低価格トラクタの生産拠点として2014年に北米向けエコノミートラクタを生産開始以降、アセアン向け、欧州向けなど機種および生産台数を拡充し、2017年は8,000台の生産を見込んでいる。
今後、生産台数は2018年には現有生産能力の1万台を超え、2019年には1万5,000台、2021年には2万台となる見通し。こうした中、市場へのスピーディーな供給、生産性の向上に向け、生産体制を構築し、生産能力の増強を図るもの。
<増産体制の概要>
・Step1(年産1万5,000台体制の構築):工場建屋の増築(約8,200㎡)、効率的な部品管理及び製品運搬による総合生産性、と向上を目的に工場増築、塗装ライン2交代制の導入。
・Step2(年産2万台体制の検討):塗装設備増強の検討(塗装ライン延長)、組立2交代制の検討
<PT.ISEKIインドネシア(PT.ISEKI INDONESIA)
所在地:インドネシア東ジャワ州パスルアン県ルンパン市PIER工業団地内
生産品目:低価格トラクタ(北米、欧州、アセアン向け)
生産能力:安定時8,000台(生産能力1万台/年)
規模:敷地面積5万㎡、建屋面積2万㎡
生産開始:2014年1月