スチールプランテック、ベトナム向け転炉製鋼プラントを完工・納入

 スチールプランテック(神奈川県横浜市)は8月9日、ベトナム Formosa Ha Tinh Steel Corporation(ベトナム社会主義共和国ハティン省、FHS社)が、ベトナム・ハティン省に建設中の高炉一貫製鉄所向けに、最新鋭の転炉製鋼プラントを完工・納入したと発表した。

 FHS社は、ベトナム初の大型高炉一貫製鉄所の建設を目ざして台湾・Formosa Plastic Groupが中心となり、台湾・China Steel Corporation、JFEスチール株式会社なども出資して運営されている会社。今回のPhase-1では、年産700万トン規模で最新鋭の設備を有する転炉製鋼プラントとなるが、6月1日に初出鋼を無事に終え、現在も順調に稼働を続けている。

 スチールプランテックは、これら最新鋭の設備のうち、溶銑予備処理設備、転炉設備、各種二次精錬設備など主要な製鋼プラント設備のエンジニアリング、機械設備・電気設備の供給を請負った。

 今回の転炉製鋼プラントは、スチールプランテックの半世紀以上にわたる国内、海外での豊富な実績と先進の技術を結集した結果、将来の生産増強にも十分対応可能な生産能力を有し、且つ、原料受け入れから連続鋳造設備にいたる製鋼過程において、効率的な物流、鍋ハンドリングを十分考慮した理想的なプラントレイアウトを実現した。さらにはフェールセーフ思想が随所に組み込まれた安全性の高いオートメーション制御技術を有するなど、最新鋭の設備としての特長を持っている。

<主要納入設備>

転炉製鋼プラント(年産約700万トン)1式

<300t転炉×3基、溶銑予備処理設備、二次精錬設備など>