NTN、4~6月売上は7.0%増の1,790億円、産業機械市場向けは建機向けなど増加

 NTNが8月2日に発表した2018年第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は、1,790億4,700万円(前年同期比7.0%増)、営業利益は85億9,600万円(同21.2%減)、経常利益は67億3,500万円(同18.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は38億9,200万円(同5.5%増)となった。セグメントの業績は以下のとおり。

<日 本> 補修市場向けは産業機械補修向けで増加した。産業機械市場向けは建設機械向けなどで増加し、自動車市場向けも客先需要の拡大などにより増加した。この結果、売上高は824億2,800万円(前年同期比7.4%増)となったが、セグメント利益は固定費の増加などにより17億400万円(同11.7%減)となった。

<米 州> 補修市場向けは産業機械補修向けで増加した。産業機械市場向けは建設機械向けなどで増加したが、自動車市場向けは客先需要の低減などにより減少した。

 全体としては、売上高は504億7,000万円(比7.2%増)となり、セグメント利益は比例費の削減などにより21億4,600万円(同19.4%増)となった。

<欧 州> 補修市場向けは産業機械補修向けで増加した。産業機械市場向けは前年同期並みとなり、自動車市場向けは客先需要の拡大などにより増加した。その結果、売上高は456億8,100万円(同2.9%増)となり、セグメント利益は販売増加の効果や為替の影響などにより8億7,700万円(同4.4%増)となった。

<アジア他> 補修市場向けは産業機械補修向けで増加した。産業機械市場向けは建設機械向けや風力発電向けなどで増加し、自動車市場向けは客先需要の拡大などにより増加した。この結果、売上高は371億7,500万円(同12.7%増)となり、セグメント利益は販売増加の効果や比例費の削減などにより43億7,500万円(同43.8%増)となった。

■事業形態別の業績

<補修市場向け> 産業機械補修向けの増加や為替の影響などにより売上高は273億6,900万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は前年同期並みの37億4,200万円(同2.0%減)となった。

<産業機械市場向け> 建設機械向けなどの客先需要の拡大などにより売上高は279億8,900万円(同19.3%増)、営業利益は販売増加の効果などはあったが、固定費の増加などにより5億7,300万円(同12.3%減)となった。

<自動車市場向け> 客先需要の拡大や為替の影響などにより売上高は1,236億8,800万円(同4.6%増)、営業利益は生産会社の操業立上げなどの一時費用の増加などにより42億8,000万円(同33.4%減)となった。

 NTN2017第1四半期データ

  なお、NTNグループは2015年4月にスタートした3年間の中期経営計画「NTN100」において、来年3月に迎える創業100周年と次の100年の持続的成長のため、「あるべき姿」に向けた変革と礎づくりを目指し、経営資源(ひと・もの・かね)を重点分野に集中する「攻める経営」、規模に依存せず価値を追求する企業へと変革する「稼ぐ経営」、経営基盤と財務基盤を強化する「築く経営」の3つを基本方針とし、諸施策を推進している。

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