ナブテスコが7月31日に発表した2017年12月期第2四半期(1~6月)連結業績によると、受注高は前年同期比24.2%増の1,484億1,000万円、売上高は同14.3%増の1,335億5,900万円となり、営業利益は同10.1%増の137億6,100万円となった。売上高営業利益率は10.3%となった。旺盛な産業用ロボット需要、好調な中国の建設機械需要、自動ドアの国内販売会社の連結子会社化等が寄与した。
<コンポーネントソリューション事業>
コンポーネントソリューション事業の受注高は、前年同期比44.7%増の565億4,300万円。売上高は同37.6%増の534億1,200万円、営業利益は同116.7%増の100億3,000万円となった。
精密減速機は、主に旺盛な産業用ロボット需要及び生産設備の自動化ニーズを受け、売上高は前年同期比増収。油圧機器は、中国市場における好調な建設機械需要により、売上高は前年同期比増収となった。
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の受注高は、前年同期比16.1%増の406億1,300万円。売上高は同7.4%減の367億2,200万円、営業利益は同41.6%の39億円となった。
鉄道車両用機器は、中国高速鉄道向けの受注が停滞したことを受け、売上高は前年同期比減収。航空機器は、民間航空機向けでB777の新機種への切り替えの端境期となり、前年同期比減収。商用車用機器は、堅調な国内市場と買収効果により、売上高は前年同期比増収。舶用機器では、海運・造船市況の低迷が続いており、売上高は前年同期比減収となった。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の受注高は、前年同期比11.6%増の419億8,500万円。売上高は同16.7%増の355億4,000万円、営業利益は同35.1%減の23億400万円となった。
自動ドアは、前年4月に行った国内販売会社の連結子会社化により、売上高は前年同期比増収。
<その他>
その他の受注高は、前年同期比19.0%増の92億6,900万円。売上高は同0.2%減の76億8,400万円、営業利益は同26.4%増んp6億9,500万円となった。
包装機については、堅調な国内市場向けに加え、東南アジアを中心に海外市場向けが好調に推移し、売上高は前年同期比増収となった。
<2017年12月期見通し>
第3四半期以降については、鉄道車両用機器における中国高速鉄道向け受注の停滞が継続するリスク、OVALO GmbHの買収に伴い発生見込みの無形資産償却費負担等があるものの、1~6月期における精密減速機及び油圧機器の好調が持続する見通しであることから、売上高・各利益とも前回公表予想値を上回る見込みとなったため、2017年12月期連結業績予想を修正。売上高は、2,730億円(前回予想2,600億円)、営業利益284億円(260億円)、税引前利益321億円(300億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益239億円(225億円)となる見通し。