日産化学工業は5月10日、新規殺虫剤「グレーシア(開発コード:NC-515)」の原体であるフルキサメタミドの製造設備を小野田工場(山口県山陽小野田市)に新設すると発表した。
日産化学は、2016 年よりスタートさせた中期経営計画「Vista2021」の中で、農業化学品事業の最重要テーマの一つとして、殺虫剤「グレーシア」の開発を掲げている。計画が予定通り進み、2019 年の上市が見込まれることから、今回の決定に至った。投資額は約 14 億円、2018 年 7 月の完成を予定している。
「グレーシア」は、極めて広範囲の重要害虫に有効であること、訪花昆虫であるミツバチへの影響が少ないなどの特長を有している。日産化学は、今後も農薬・医薬品のパイプラインの充実をはじめとする、ライフサイエンス事業の発展に取り組んでいく。