■海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援
国際協力銀行(JBIC)3月30日、、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、三菱東京UFJ銀行(BTMUとの間で、永谷園ホールディングス(永谷園HD)による英国法人Broomco(3554)Limited(以下Broomco社)の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結したと発表した。
本件は、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、同行を通じて融資を行うものです(買収総額約96百万米ドルに対し、JBIC融資承諾額約52百万米ドル限度)。
Broomco社は、果物・野菜・乳製品のフリーズドライ製品、パン製品の開発、製造及び販売を行うChaucer Food Limited等(以下Chaucerグループ)を傘下に保有する企業。Chaucerグループは、アジアやヨーロッパ等世界各地に拠点を有している。永谷園HDを持株会社とする永谷園グループは、お茶づけ・ふりかけ類、スープ類、調理食品類、その他の食料品の製造・販売や中食事業等を行っている。永谷園HDは本買収を通じて、Broomco社の有する海外における顧客基盤及びフリーズドライ加工技術を獲得することに加えて、Chaucerグループの持つ海外拠点での経営ノウハウと永谷園グループの持つ製造ノウハウを融合させることで、永谷園グループ全体での海外事業の拡大及び強化を企図している。
本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するもの。