商工中金は3月30日、日本ニューノズル(静岡県静岡市)に対し、しずおか信用金庫、信金キャピタルと協調して、新工場の建設資金総額9億円のうち2億円を融資したと発表した。
日本ニューノズルは、主にプラスチック射出成形機のノズルやスクリューヘッド、シリンダヘッド等を製造している。難燃材に対する高度な精密加工技術と充実した設備を強みに、高品質で耐久性に優れた部品を国内の主要射出成形機メーカーに納入している。
今回、同社は、国内製の高精度な射出成形機需要が世界的に高まっていることを受けて、静岡市企業立地促進助成金制度を活用し、静岡県葵区内に工場移転を行い、生産能力を強化して事業拡大を目指す計画を策定した。稼働時期は2017年5月の予定。
商工中金は、積極的な事業展開で更なる成長を目指す同社の取り組みを高く評価し、大型投資に対してしずおか信用金庫と連携しながら、投資効果や返済計画まで踏み込んだ計画策定支援を行い、信金キャピタルのファンド出資等も得て、新工場の建設が具体化したもの。