東洋電機製造、滋賀に新工場、70億円投じモーターなど生産/2017.02.10
東洋電機製造は2月10日、滋賀県竜王町に新工場を建設すると発表した。投資額は土地の取得費と工場、設備を合わせて約70億円。自動車用試験システムや発電設備などに使うモーター、インバーターを生産する。モーターなどの生産は横浜製作所(横浜市)と滋賀工場(滋賀県守山市)で分散してきたが、新工場に集約して生産効率を3割高める。
3月1日に着工し、2018年3月の稼働をめざす。モーターなどの工場のほか、自動車用試験システムの研究開発棟も建設する。開発や設計の担当者も新工場に集め新製品の開発力も高める。
横浜製作所ではモーターなどを生産している場所に鉄道車両用部品の生産設備を導入し、生産能力を3割程度増やす。現在の滋賀工場は借地で新工場が稼働した後は返却する。
同社は2018年5月期を最終年度とする中期経営計画「NEXT100~100年のその先へ~Ver.2」を進めている。その主要施策の中で中核となる「生産体制の再構築」では、産業工場の一体化、交通工場の生産能力拡大、基幹システムの刷新をテーマに取組んでいる。
今回の新工場の建設で、滋賀・横浜の両地域に分散する産業事業の開発・設計・製造機能を新拠点に一体化し、開発力を強化、事業領域を拡張することで売上高の拡大を目指す。合わせて、生産ラインを改善すること等で生産効率の向上も目指す。
<新工場の概要>
名称:東洋電機製造株式会社滋賀竜王製作所(仮称)
所在地:滋賀県蒲生郡竜王町大字岡屋2911-6(滋賀竜王工業団地内)
敷地面積:約32,706㎡
延床面積:約19,997㎡
投資総額:約70億円(土地※、建物、設備)
資金計画:自己資金および借入金により充当
生産品目:産業事業製品(産業用モータ・インバータ等)
着工:2017年3月1日(予定)
竣工:2018年1月下旬(予定)
稼動開始:2018年3月より順次。同6月に全面稼動(予定)