合板製造の日新、三重県多気町に合板工場 投資額70億円

合板製造の日新(鳥取県境港市)は2月1日、合板工場の新設で三重県多気町と立地協定を結んだ。土地取得費も含む投資額は約70億円。紀伊半島全域のヒノキなどを活用し、フローリングや内装用の合板などの生産拠点として2018年4月の稼働を目指す。

 

新工場の敷地面積は7万9,500㎡で、延床面積は1万6,700㎡で今年6月にも着工する。三重、和歌山、奈良の3県からヒノキやスギを集め、フロア台板、内装用合板、塗装型枠合板を生産する。生産能力は月産6,000立方メートル。原木消費量は年間10万3,000立方メートルを見込む。

 

地元を中心に約45人を雇用する。総投資額のうち約30億円は林野庁の補助金を活用する計画。国産材の安定調達に向け、同社では、三重県森林組合連合会など紀伊半島の木材市場・森林組合や素材生産者と原木安定取引協定を結んだ。

 

日新は鳥取、島根、徳島の3県に工場があり、新工場は6カ所目。住宅の耐震強化のための合板需要が堅調で、中京圏や関西圏の市場に販売する。紀伊半島3県でヒノキ、スギの天然資源は約2億立方メートルの蓄積があるといわれており、同社では国産材の利用を増やそうという国の方針もあり、地域資源を活用を進めていく。

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