JFEエンジニアリング、DIC向けエポキシ樹脂プラントを受注

・半導体材料の安定供給へ、千葉工場でEPC一括受注、2029年7月稼働予定

JFEエンジニアリング(東京都千代田区)とJFEプラントテクノロジー(千葉市美浜区)は2月17日、DICから千葉工場(千葉県市原市)におけるエポキシ樹脂プラント新設工事を受注し、建設工事を開始したと発表した。設計・調達・建設(EPC)を一括で請け負い、2029年7月の運転開始を予定する。半導体用途で需要が拡大するエポキシ樹脂の安定供給体制強化に貢献する。

今回の案件は、JFEエンジニアリングの子会社であるJFEプラントテクノロジーが受注したもの。発注者はDICで、同社千葉工場内に新たなエポキシ樹脂製造設備を建設する。

エポキシ樹脂は、反応性の高い熱硬化型樹脂で、優れた成形性、耐熱性、電気絶縁性、接着性などを備えることから、電子材料、自動車、建築分野など幅広い産業で使用されている。特に近年は、通信の高速・大容量化を背景に、半導体分野で高耐熱化や寸法安定性の向上、伝送損失低減への要求が強まっており、高性能エポキシ樹脂の重要性が一段と高まっている。

DICのエポキシ樹脂は、半導体封止材や基板材料などで不可欠な材料の一つとされる。世界的な半導体需要の拡大を受け、安定供給体制の構築が喫緊の課題となっており、今回のプラント新設はその中核施策の一つと位置付けられる。

JFEプラントテクノロジーは、石油化学品や無機化学品、医薬・農薬関連のファインケミカル、自動車・電子部材向け高機能化学品、半導体製造用高純度薬液など、多様な分野で国内外のプラント建設実績を有する。基本計画からEPCまでワンストップで対応できる体制を強みに、顧客ニーズに応じた最適提案を行ってきた。

今回の受注は、計画段階からの技術提案力に加え、エポキシ樹脂関連分野での実績が高く評価されたことが決め手となった。なお、同社は住友ケミカルエンジニアリングの株式取得を完了し発足した経緯を持ち、化学プラント分野での体制強化を進めている。

JFEエンジニアリンググループは、今後も化学プラントや高付加価値製品製造プラントのEPC事業を通じて、産業基盤の高度化と環境負荷低減の両立を図り、持続可能な社会の実現に貢献していく方針だ。

<プロジェクト概要>
発注者:DIC株式会社
案件名:千葉工場エポキシ樹脂プラント新設工事
施工場所:DIC株式会社 千葉工場(千葉県市原市八幡海岸通12
工事内容:設計・調達・建設(EPC)
運転開始予定:2029年7月

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