メッツォ(Metso) :2026年2月12日
メッツォ(Metso)は2月12日、2025年12月期(1~12月)の通期決算を発表した。金属価格の高止まりやインフラ投資の底堅さを背景に受注・売上ともに増加し、営業キャッシュフローが大きく改善した。あわせて、2025年の配当として1株当たり0.40ユーロ(前期0.38ユーロ)を2回に分けて支払う案を取締役会が提案している。
■2025年通期業績
受注高は前年同期比4%増の54億7,100万ユーロ(前年52億7,800万ユーロ)、売上高は同4%増の52億4,000万ユーロ(同50億2,600万ユーロ)となった。
調整後EBITAは8億2,900万ユーロ(同8億3,000万ユーロ)で、売上高比率は15.8%(同16.5%)。営業利益は7億3,500万ユーロ(同7億4,900万ユーロ)、売上高比14.0%(同14.9%)だった。
継続事業ベースの1株当たり利益(EPS)は0.58ユーロ(同0.61ユーロ)。全体のEPSは0.51ユーロ(同0.40ユーロ)。営業キャッシュフローは9億7,400万ユーロと、前年の5億7,600万ユーロから大幅に増加し、財務基盤を一段と強化した。
受注内訳では、機器受注が4%増、アフターマーケット受注が3%増と、ともに拡大した。
■第4四半期業績
第4四半期(10~12月)の受注高は前年同期比2%増の15億100万ユーロ(同14億6,600万ユーロ)。セグメント別では、骨材事業(Aggregates)が4%増、鉱物処理事業(Minerals)が2%増となった。為替のマイナス影響を除くと、オーガニック成長率はこれを上回ったとしている。
売上高は11%増の14億4,300万ユーロ(同13億ユーロ)。機器売上が好調で、骨材事業は23%増、鉱物処理事業は27%増と大きく伸長した。
調整後EBITAは2億3,200万ユーロ(売上高比16.1%)で、前年同期の2億1,000万ユーロ(同16.1%)から増益。営業利益は1億8,400万ユーロ(同12.7%)だった。営業キャッシュフローは3億6,500万ユーロ(同2億8,600万ユーロ)に増加した。
■戦略の高度化とM&A
同社は2025年9月に新たな戦略と財務目標を公表。「顧客体験の最大化」「アフターマーケット成長の加速」「サステナビリティでのリーダーシップ」「財務的卓越性の実現」を柱に掲げる。
年内にはスイス・タワーミルズ・ミネラルズ(Swiss Tower Mills Minerals)を含む4件の買収を実施したほか、2件の事業売却も行った。さらに、生産能力やサービスネットワークの拡充を進め、顧客への近接性を高めた。従業員エンゲージメントも過去最高水準に達したという。
サミ・タカルオマ社長兼CEO(Sami Takaluoma)は「第4四半期は堅調な業績を達成した。金属価格の高水準と健全なインフラ活動が投資意欲を支え、両セグメントで受注が増加した。強固な業績と明確な戦略のもと、業界のベンチマーク企業を目指し前進する」とコメントした。
■市場見通し
今後6カ月間の市場見通しについては、鉱物処理事業、骨材事業の両事業とも「現在の水準を維持する」とした。関税に関連する不透明要因が世界経済や市場活動に影響を及ぼす可能性があると指摘している。
■会社概要
メッツォ(Metso)は、骨材、鉱物処理、金属精錬向けに持続可能な技術、エンドツーエンドのソリューションおよびサービスを提供するグローバル企業。本社はフィンランド・エスポー。2025年末時点の従業員数は約1万8,000人、約50カ国で事業を展開する。2025年売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)上場。
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