カルマー(Kalmar)、2025年通期は受注・売上とも堅調

・四半期受注は過去最高、営業利益率12.8%

カルマー(Kalmar):2026年2月13日

カルマーは2月13日、2025年12月期(1~12月)の決算を発表した。第4四半期に過去最高の受注を記録するなど堅調に推移し、通期では受注高が前年比8%増、営業利益率も12%台後半へと改善した。2026年は比較可能営業利益率12.5%超を見込む。

■2025年通期業績

2025年通期の受注高は18億1,700万ユーロ(前年16億7,900万ユーロ)と前年比8%増加。受注残は期末時点で9億7,700万ユーロ(前年末9億5,500万ユーロ)となった。

売上高は17億4,100万ユーロ(同17億2,000万ユーロ)で前年比1%増。営業利益は2億2,000万ユーロ(同1億7,400万ユーロ)と増益となり、売上高営業利益率は12.7%(同10.1%)へ上昇した。比較可能営業利益は2億2,300万ユーロ(同2億1,700万ユーロ)で、同利益率は12.8%(同12.6%)。当期純利益は1億6,300万ユーロ(同1億2,800万ユーロ)、1株当たり利益は2.55ユーロ(同1.99ユーロ)だった。

営業キャッシュフロー(金融・税引前)は2億4,600万ユーロ(同2億4,900万ユーロ)。純有利子負債は大幅に減少し、EBITDA倍率は0.0倍(同0.3倍)と、長期目標の2倍以下を大きく下回った。

■第4四半期は受注過去最高

10~12月期の受注高は5億1,100万ユーロ(同4億8,600万ユーロ)で前年比5%増。大型機器案件の寄与により四半期ベースで過去最高を更新した。売上高は4億8,700万ユーロ(同4億4,000万ユーロ)と11%増加。比較可能営業利益は6,050万ユーロ(同5,310万ユーロ)で、利益率は12.4%(同12.1%)に改善した。

在庫削減の進展により営業キャッシュフローは1億1,280万ユーロ(同6,420万ユーロ)と76%増加した。

地域別では、受注は北米が増加、EMEAが減少、APACは横ばい。世界7万台の設置機械を基盤とするサービス事業は全地域で好調を維持した。エコ製品群(Eco portfolio)の売上は第4四半期で全体の43%(同41%)、通期では44%(同41%)に拡大し、脱炭素関連製品の需要増が鮮明となった。

■効率化で年率3,400万ユーロ改善

同社は業務改革プログラム「ドライビング・エクセレンス(Driving Excellence)」により、第4四半期末までに年率換算約3,400万ユーロの粗効率改善を確保。コスト管理の徹底とボリューム増が収益拡大に寄与した。

電動化分野では、ケンパワー(Kempower)およびシネクセル(SINEXCEL)との提携による新DC充電ソリューション群を投入したほか、電動ストラドルキャリア向け次世代リチウムイオン電池を発表するなど、製品ポートフォリオを強化した。

■2026年は利益率12.5%超を見込む

2026年の見通しについては、比較可能営業利益率12.5%超をガイダンスとして提示。地政学リスクや貿易摩擦の継続による不透明感はあるものの、自動化・電動化を軸とした技術革新、サービス事業拡大、オペレーショナルエクセレンスの推進により持続的成長を目指す。

サミ・ニーラネン社長兼CEO(Sami Niiranen)は「地政学的混乱と貿易摩擦の中でも収益性を改善し、持続可能なイノベーションを前進させた。迅速な適応力とサービス主導型企業への転換が成果につながった」と総括した。

■中期目標と戦略

同社は重機マテリアルハンドリング分野の市場リーダー。120カ国超に販売・サービス網を持ち、約7万台の設置基盤を有する。従業員は約5,300人(うちサービスエンジニア約1,500人)。

戦略の柱は①脱炭素・電動化、デジタル化、自動化への投資、②設置基盤を活用したサービス・アフターマーケット事業の拡大、③調達最適化とプロセス改善による収益・キャッシュ創出の高度化――の3点。

2028年目標として、年平均売上成長率5%、営業利益率15%、ROCE25%超を掲げる。財務面では純有利子負債/EBITDA2倍未満、配当性向30~50%を基本方針とする。2025年の配当はA株1.09ユーロ、B株1.10ユーロを提案している。

なお、カルマーはカーゴテック(Cargotec)からの部分的会社分割により2024年6月30日に設立され、同年7月1日からナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)で株式取引を開始している。

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