・チリ・カセロネス銅鉱山で稼働開始
・コマツ、ルンディン・マイニングの緊密な協業の賜物
カミンズ(Cummins Inc.):2026年2月11日
カミンズは2月11日、ルンディン・マイニング(Lundin Mining)が保有するチリ・ティエラアマリジャのカセロネス銅・モリブデン鉱山(Caserones)において、世界初となる商用ハイブリッド電動の超大型鉱山用ダンプトラックを本格稼働させたと発表した。300トンクラスのコマツ(Komatsu)製鉱山ダンプを改造し、カミンズ傘下のファースト・モード(First Mode)技術を用いたハイブリッド化ソリューションを適用した。
今回の導入は、既存の超大型ダンプトラック向けレトロフィットキットとして設計されたハイブリッドシステムを実運用に投入する初の事例。カミンズQSK60ディーゼルエンジンと高出力モジュール式バッテリーを統合し、回生ブレーキで下り走行時のエネルギーを回収・蓄電する。制御ソフトウエアがエンジンとバッテリー間の出力配分を最適化し、燃費効率、信頼性、性能を総合的に高める。
■標高4,000メートル超の過酷環境で実証
カセロネス鉱山は標高4,000メートル超に位置し、急勾配の運搬路を有するアンデス山脈の過酷な環境下で操業している。こうした条件は回生エネルギー回収の効果検証や耐久性確認に適しており、ハイブリッド化による効率改善を生産活動を止めることなく実証できる点が特徴だ。
ファースト・モードのゼネラルマネージャー、モリー・ピューガ(Molly Puga)氏は「カミンズによるファースト・モード買収から1年の節目にあたり、今回の成果はカミンズ、コマツ、ルンディン・マイニングの緊密な協業の賜物だ。実際の鉱山操業環境に適応した超大型ハイブリッド運搬ソリューションの実装は、実用的で拡張可能な脱炭素化を加速する重要な一歩となる」と述べた。
カセロネスのマネージングディレクター、マルセロ・マシオーニ・ケサダ(Marcelo Maccioni Quezada)氏は「本パイロットは、既存操業に無理なく統合できる実証済みのソリューションを導入しつつ、着実かつ拡張可能な排出削減を進める当社の方針を体現するものだ」とコメントした。
■最大30%の燃料・排出削減へ
本プロジェクトは、カミンズのエネルギー転換戦略「デスティネーション・ゼロ(Destination Zero)」の一環。実運用下での性能、耐久性、エネルギー回収効果を検証し、将来的には最大30%の燃料消費および排出量削減を目指す商用ハイブリッド製品群の展開につなげる。
カミンズは1919年創業の動力技術大手。エンジン、コンポーネント、ディストリビューション、パワーシステムズ、アクセレラ・バイ・カミンズ(Accelera™ by Cummins)の5部門を展開し、ディーゼル、電動、ハイブリッドなど多様なパワートレインと発電システムを提供する。2025年売上高は337億ドル、純利益は28億ドル、従業員数は約6万7,400人。
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