横河電機、CMCとPEMSのグローバル販売・サービス契約

・排ガス監視の高度化へ

横河電機は2月16日、米CMC Solutionsシーエムシーソリューションズ)と、同社の予測型排ガス監視システム「PEMS(Predictive Emission Monitoring System)」の米国外における販売拡大を目的としたグローバル販売・サービス契約を締結したと発表した。これにより、同社は排ガス監視ソリューションのポートフォリオを拡充し、環境規制対応分野での提案力を強化する。

近年、化学、石油化学、石油・ガス、発電など各種産業において環境規制が強化され、排出量データの精度や透明性に対する要求が高まっている。こうした中、分散形制御システム(DCS)のプロセスデータを活用し、数式モデルや高度なアルゴリズムによって排出量を予測するPEMSは、既存のDCS環境を活用して比較的容易に導入できるソリューションとして注目されている。

CMCのPEMSは、独自の統計ハイブリッド予測エンジンを用い、ガス・液体燃焼タービンやボイラーなどの産業機器に対して高精度な排出モデルを構築。米国環境保護庁(EPA)をはじめとする規制当局のフォーマットに準拠した電子排出レポートを自動生成する機能を備える。これまでに世界100以上のプラントで導入実績がある。

一方、横河電機はハードウェアベースの連続排ガス監視システム「CEMS(Continuous Emission Monitoring System)」で長年の実績を有しており、今回の契約によりソフトウェア型のPEMSを加えることで、排ガス監視分野における包括的なソリューション提供が可能となる。

今後は、PEMSの新規導入案件に加え、既設プラントへの適用、定期的な精度監査、プロセス変更時の再検証までを含むエンドツーエンドのサービスを提供。既存CEMSユーザーに対しては、ハードウェアと予測モデルを組み合わせたハイブリッド型ソリューションとしてPEMSを提案し、既存システムとのシームレスな統合を図る。

横河電機のグローバルなエンジニアリング・サービス体制を通じて、世界共通の品質レベルで長期サポートを提供し、各国・地域の複雑な環境規制への確実な対応を支援する。

CMCのブライアン・スワンソン社長は「排出量の効率的な監視と低減という共通のビジョンに基づくパートナーシップである。CMCの統計ハイブリッド予測エンジンはYOKOGAWAのDCSと直接連携でき、同社のグローバルサービス網を通じて費用対効果の高い監視ソリューションを提供できる」とコメントした。

横河電機の小川恭正・執行役デジタルソリューション統括本部プロジェクト・サービス事業部長は「本契約は、排ガス監視におけるイノベーションと持続可能性の推進に向けた取り組みの一環。業界をリードするPEMS技術を世界中の顧客に提供していく」としている。

<プロジェクト概要>
契約内容:予測型排ガス監視システム(PEMS)のグローバル販売・サービス契約
契約当事者:横河電機/CMC Solutions(シーエムシーソリューションズ)
対象地域:米国を除くグローバル市場
対象分野:化学、石油化学、石油・ガス、発電など製造・エネルギープラント
提供内容:PEMSの販売、導入支援、精度監査、再検証、既設CEMSとのハイブリッド統合
目的:環境規制対応の高度化、排ガス監視ソリューションのポートフォリオ拡充

ニュースリリース