日精樹脂工業、25年4〜12月決算は大幅減益、円安による調達コスト増が重荷

日精樹脂工業が2月13日発表した2026年3月期第3四半期(25年4〜12月)決算は、物価高を背景とした需要低迷により減収減益となった。売上高は前年同期比1.4%減の332億4,100万円にとどまり、営業損益は14億700万円の赤字に転落した。前年同期は3億4,600万円の黒字だった。経常損益も8億3,000万円の赤字、親会社株主に帰属する四半期純損益は13億4,900万円の赤字となり、前年同期の2億2,900万円の黒字から大きく悪化した。1株当たり四半期純損失は70円18銭だった。

同社が属する射出成形機業界では、円安進行による物価上昇を背景に企業の設備投資意欲が減退し、需要が低調に推移した。加えて原材料価格の上昇によるコスト負担が増加し、厳しい経営環境が続いている。

■製品別業績

製品別では、主力の射出成形機の売上高が235億9,900万円と前年同期比3.0%減少した。周辺機器も12億7,800万円と同14.3%減と大きく落ち込んだ。一方、部品売上高は73億200万円と同6.8%増加し、金型等の売上高は10億6,100万円と同1.1%減とほぼ横ばいだった。

■地域別業績

地域別では、日本が円安進行による物価上昇で企業の設備投資意欲が低下し、売上高は98億2,700万円と前年同期比11.0%減少した。セグメント損益は11億8,000万円の赤字となり、前年同期の1億9,300万円の黒字から大きく悪化した。

欧米地域では米国で需要回復が緩やかに推移したことなどから、売上高は141億1,700万円と同7.6%増加した。しかし米国の関税政策や為替の影響によるコスト高などから、セグメント損益は3億9,400万円の赤字となった。前年同期も4億2,100万円の赤字だった。

アジア地域では中国市場で自動車関連の需要が回復基調にあったものの、市況全体として設備投資需要が低調だったことなどから、売上高は92億9,600万円と同2.7%減少した。円安により利益率が低下したことなどから、セグメント利益は6,300万円と同78.5%減と大幅に減少した。

■通期業績予想は据え置く

通期業績予想については、本資料の開示時点で2025年6月30日に公表した予想値を据え置いた。売上高442億円、営業利益10億円、経常利益9億円、親会社株主に帰属する当期純利益5億5,000万円、1株当たり当期純利益28円59銭を見込んでいる。今後、受注状況や環境要因の変化等を勘案し、業績予想の修正が必要と判断される場合には、速やかに開示するとしている。​​​​​​​​​​​​​​​​

日精樹脂工業 2026年3月期第3四半期決算短信

決算補足資料