・堆肥化プラント開発を軸にバイオエコノミー分野を強化
日本精工(NSK)は2月16日、バイオエコノミー分野の共創を推進する産業横断型イニシアチブ「MATSURI」に参画したと発表した。ちとせグループが主導する取り組みで、同社は既に進めている堆肥製造プラントの共同開発を軸に、異業種連携を拡大し、持続可能な社会の実現を目指す。
「MATSURI」は、バイオ技術を核に産業横断での事業創出を図る共創プラットフォーム。バイオものづくりや資源循環、脱炭素化などをテーマに、企業や自治体、研究機関など多様なパートナーが参画し、新産業の創出を目指している。
日本精工は、ちとせグループとの協業を通じて、バイオマス資源の循環利用を目的とした堆肥製造プラントの共同開発を進めてきた。2025年5月には、盛岡市動物公園ZOOMOに「ちとせバイオマス変換プラント」を導入し、動物由来の有機廃棄物を活用した堆肥化の実証を開始している。また2024年9月には、バイオエコノミー分野における新ビジネス共創に向けて、ちとせグループとの協業関係を強化することを発表していた。
今回の「MATSURI」参画により、同社は堆肥化プラントの開発・実装で培った技術や知見を、より広範なパートナーとの連携に展開する。機械メーカーとしての設計・制御・量産技術を生かし、バイオプロセスの社会実装を支えるインフラ構築に貢献する構えだ。
日本精工は1916年に日本初の軸受を生産して以来、軸受(ベアリング)を中核に、自動車部品や精機製品分野で事業を展開。現在は約30カ国に拠点を構え、軸受分野で世界第3位の地位を占めるほか、ボールねじや電動パワーステアリングなどでも高い競争力を有する。
企業理念として掲げる「MOTION & CONTROL™」のもと、円滑で安全な社会への貢献と地球環境の保全を推進。中期ビジョン「NSKビジョン2026『あたらしい動きをつくる。』」では、社会課題の解決と企業成長の両立を打ち出している。今回のバイオエコノミー領域への本格参画は、環境・循環型分野での事業ポートフォリオ拡充を図る一環とみられる。