北川鉄工所、25年4〜12月決算は増益、通期予想を上方修正

北川鉄工所2月13日、2026年3月期第3四半期決算(2025年4〜12月)を発表した。売上高は前年同期比横ばいの417億9,100万円、営業利益は同23.1%増の17億3,200万円、経常利益は同9.6%減の17億9,400万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は同122.8%増の26億1,200万円と大幅な増益を達成した。1株当たり四半期純利益は282円57銭だった。

■収益改善と資産売却益が寄与

当第3四半期累計期間における世界経済は、米国の通商政策や中国経済の減速、不安定な中東情勢などにより先行き不透明な状況が続いた。国内でも雇用・所得環境の改善により個人消費は持ち直しの動きが見られたものの、物価高止まりや為替変動など不確実性の高い状況が続いた。

このような環境下、同社グループの売上高は金属素形材事業の減収があったものの、工作機器事業と産業機械事業のコンクリートプラント事業が増収となり、前年同期とほぼ同水準を維持した。

営業利益については、産業機械事業の収益性改善や金属素形材事業におけるコスト低減活動、販売価格改定により前年同期比で増加した。さらに、同社およびタイ子会社において有形固定資産の売却に伴う特別利益を計上したため、四半期純利益が大きく増加した。

■産業機械が好調、金属素形材は黒字転換

事業セグメント別では、キタガワ グローバル ハンド カンパニー(工作機器事業)の売上高は72億500万円(前年同期比11.0%増)となった。インドや中国などの海外受注が好調を維持したが、セグメント利益は国内市場での受注量減少や工場移設費用の発生などにより1億9,200万円(同47.9%減)と減益となった。

キタガワ サン テック カンパニー(産業機械事業)は、建設業界全体の好調を背景にコンクリートプラント事業のメンテナンス工事が順調に推移し、売上高は153億6,900万円(同7.5%増)となった。セグメント利益も、コンクリートプラント事業の売上増加と荷役機械事業の収益改善、自走式立体駐車場事業の収益安定化により、18億8,800万円(同69.5%増)と大幅な増益を記録した。

キタガワ マテリアル テクノロジー カンパニー(金属素形材事業)は、自動車部品で一定の受注量を確保したものの、農業機械・建設機械部品が市況悪化の影響を受け、売上高は177億4,600万円(同4.3%減)となった。一方で、コスト低減活動や販売価格改定の効果により、セグメント利益は3億7,000万円(前年同期は5,600万円の損失)と黒字転換を果たした。

半導体関連事業は、AI関連向けの設備投資が堅調に推移したものの、ハードディスク製造装置の大型案件が前期で完了した影響により、売上高は12億6,700万円(同32.1%減)、セグメント利益は6,100万円(同87.9%減)となった。

■ 通期予想を修正
通期予想を修正、増配も発表
同社は同日、2026年3月期通期の連結業績予想を修正した。売上高は573億円(前期比横ばい)、営業利益は19億円(同1.5%増)で変更なし。経常利益は17億円(同26.6%減)に下方修正したが、当期純利益は26億円(同108.5%増)に上方修正した。1株当たり当期純利益は281円19銭を見込む。

修正の理由について同社は、当初特別損失として計上を見込んでいた地域貢献費用を営業外費用に区分変更したことや支払利息の増加により経常利益が予想を下回る見込みとなった一方、タイ子会社の固定資産売却益が為替変動により増加したことや、計画に織り込まれていなかった株式交換差益の計上により当期純利益が予想を上回る見込みとなったためと説明している。

北川鉄工所の2026年3月期第3四半期決算短信