アイダエンジニアリングが2月13日に発表した2026年3月期第3四半期決算(25年4~12月)は、売上高が前年同期比5.3%増の580億300万円、営業利益が同1.3%増の42億1,200万円、経常利益が同4.1%増の43億2,400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.8%増の33億500万円と増収増益となった。1株当たり四半期純利益は59円93銭だった。
世界経済は貿易摩擦や政策の不確実性という逆風を受けながらも、堅調な米国経済が牽引する形で底堅い成長を維持した。一方、鍛圧機械製造業界では事業環境の予見性低下により、主に国外案件が減少する厳しい状況が続いた。
こうした中、同社グループは個別プレス機や高速プレス機の受注が減少したものの、サービス受注の増加や買収した米国子会社の受注合算により、受注高は前年同期比1.9%増の537億4,900万円を確保した。ただし受注残高はプレス機の受注減少により前年度末比6.7%減の590億4,900万円となった。
売上高はサービス売上の増加や買収した米国子会社の売上合算などが寄与した。利益面では増収に加え、製品・事業ミックスの改善、プレス機やサービスの粗利率改善などが功を奏した。
■ 地域別業績
地域別にみると、日本は個別プレス機と汎用プレス機の売上減少により売上高が前年同期比4.9%減の323億円となったが、製品・事業ミックスの改善や粗利率改善によりセグメント利益は同10.4%増の21億7,400万円と好調だった。
中国は汎用プレス機売上の増加により売上高が同2.5%増の92億2,700万円、増収と販管費削減によりセグメント利益は同8.8%増の6億4,400万円となった。
アジアは個別プレス機と高速プレス機の売上減少により売上高が同7.2%減の76億100万円、粗利率悪化などによりセグメント利益は同42.9%減の2億4,500万円と苦戦した。
米州はプレス機売上の増加や買収した米国子会社の売上合算などにより売上高が同18.9%増の155億2,700万円と大幅に伸長したが、販管費の増加などによりセグメント利益は同26.3%減の8億円となった。
欧州は個別プレス機やサービス売上が増加したものの、汎用プレス機と高速プレス機の売上減少により売上高は同1.6%減の107億300万円、粗利率改善の一方で販管費が増加しセグメント利益は同11.2%減の1億9,700万円だった。
■ 通期業績予想
通期業績予想は2025年11月14日に公表した数値から変更なく、売上高800億円(前期比5.3%増)、営業利益58億円(同4.9%増)、経常利益60億円(同7.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益48億円(同5.9%減)、1株当たり当期純利益87円36銭を見込んでいる。配当予想も期末37円、年間37円で据え置いた。
なお同社は、米国における自動化システム供給体制強化のため、4月にHMS Products Co.、10月にDallas Industriesの2社を完全子会社化した。両社ともデトロイト近隣に所在する自動化・搬送装置の設計製造会社で、高い技術力とサービス力を有している。今回の買収により、米州において小型から大型プレス機まで自動機を含めたプレスライン全体を同社グループ独自で提供できる体制が整った。両社の買収と追加投資を含めた米州における一連の投資額は総額50億円を見込んでいる。
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