酒井重工、25年4〜12月期決算は減収減益、海外市場で底入れの兆し

酒井重工業は2月13日、2026年3月期第3四半期決算(2025年4月1日から12月31日まで)を発表した。売上高は前年同期比7.7%減の186億9,400万円、営業利益は同50.0%減の6億8,300万円、経常利益は同50.2%減の7億400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同66.7%減の4億7,700万円となった。1株当たり四半期純利益は55円82銭だった。

当期の事業環境は、地政学リスクの高まりと米国の高関税政策による世界貿易の混乱という厳しい局面を迎えた。しかし、国内外の実体経済は不確実性が高まる中でも底入れ基調で推移した。同社は価格戦略と高付加価値化による収益構造改革、雇用環境整備と現場技能者増強、市場変化に対応した競争戦略の再構築、品質向上活動を進めてきた。

■地域別の業績
地域別の売上高を見ると、国内向けは前年同期比7.6%減の87億6,900万円となった。堅調な政府建設投資を背景に主力のローラ販売は回復基調にあったものの、道路維持補修機械の販売が大幅に減少した。

海外向けは同7.7%減の99億2,500万円だったが、第2四半期の同14.0%減から減少率が縮小し、底入れ基調に転じた。北米向けは、関税導入に伴う需要減少があったものの前年同期比5.5%減の46億9,400万円まで回復した。アジア向けは、インドネシアと中国で販売停滞が続いたが、ベトナムやマレーシアで販売が増加し、同2.9%減の45億8,000万円となった。その他市場向けは同39.4%減の6億5,000万円だった。

■セグメント別の業績
セグメント別では、日本は総売上高が前年同期比9.7%減の138億6,500万円、営業損失が1億8,000万円となった。米国は総売上高が同5.3%減の47億1,400万円、営業利益は同35.5%減の4億1,300万円だった。インドネシアは総売上高が同0.7%増の44億2,300万円、営業利益は同27.0%増の4億8,100万円と好調だった。中国は総売上高が同46.1%減の6億5,400万円、営業損失が2,500万円となった。

■通期の連結業績予想
通期の連結業績予想は、売上高280億円(前期比0.5%増)、営業利益12億5,000万円(同21.1%減)、経常利益12億5,000万円(同16.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益9億円(同37.3%減)、1株当たり当期純利益105円61銭を見込んでおり、直近公表の予想からの修正はない。

同社は今後、米国向け関税対応や中国関連サプライチェーンの修正、収益構造と人的組織能力の強化、競争戦略の再構築、品質の底上げなど、需要調整期に経営の基礎基盤を固め直し、市場回復期に向けた企業体質づくりを進める方針。​​​​​​​​​​​​

酒井重工業の2026年3月期第3四半期決算短信

決算説明資料