井関農機、25年12月期決算は大幅増益、国内農機需要の回復で業績予想を上回る

井関農機は2月13日、2025年12月期の連結決算を発表した。売上高は前期比10.3%増の1,857億7,000万円、営業利益は同2.2倍の42億2,500万円、経常利益は同2.6倍の41億1,900万円、親会社株主に帰属する当期純利益は27億5,700万円となった。前期は30億2,200万円の純損失だったため、大幅な黒字転換を達成した。1株当たり当期純利益は121円88銭となり、前期の133円63銭の損失から改善した。

同社は昨年11月に公表していた業績予想を上回る実績となった。売上高は予想比47億7,000万円増、営業利益は同2億2,500万円増、経常利益は同10億1,900万円増、当期純利益は同4億5,700万円増となった。予想を上回った要因について同社は、主に国内で農家の購買意欲の高まりを的確に捉えたことを挙げている。これに加え、為替差益の増加などが寄与し、当初の見込みを大きく上回る結果となった。

井関農機2025年通期データ

■業績概況

国内事業は売上高が前期比14.5%増の1,294億5,200万円と大幅に伸長した。農機製品や作業機が農家の購買意欲の高まりを受けて好調に推移したほか、メンテナンス収入が引き続き堅調に増加した。さらに施設大型物件の複数完工も業績に貢献し、国内事業全体では大幅な増収となった。

海外事業は売上高が前期比1.7%増の563億1,800万円となった。欧州ではイギリスのIUK社が新たに連結対象となったことに加え、フランスのIF社が堅調に推移した。ドイツのIMG社では前年にあった仕入商品の特需がなくなったものの、前年と同水準の売上を維持した。一方、北米市場では需要の弱含みが続き減収となったが、アジア地域でカバーし、海外事業全体では増収基調を維持した。

■ 商品別業績
商品別では、整地用機械のうち国内はトラクタや耕うん機などが243億1,800万円で前期比14.4%増、海外はトラクタや芝刈機などが400億300万円で同11.0%増となった。栽培用機械は国内が田植機や野菜移植機で81億7,000万円、同24.3%増、海外は田植機などで10億500万円、同1.4%減だった。収穫調製用機械は国内がコンバインなどで186億4,900万円、同14.1%増、海外はコンバインなどで14億5,500万円、同2.5倍と大幅に増加した。作業機や補修用部品、修理収入は国内が535億2,900万円で同20.9%増、海外は72億8,000万円で同5.1%増となった。

営業利益は国内外の増収効果と価格改定の効果により大きく改善した。経常利益では為替差益の増加も寄与し、営業利益からさらに増益幅が拡大した。税金等調整前当期純利益は44億3,400万円となり、前期の15億3,100万円の損失から黒字転換した。これは主に固定資産売却益の計上と、前期に計上した構造改革に伴う減損損失がなくなったことによる。

■ 2026年12月期の連結業績予想

2026年12月期の連結業績予想については、売上高は前期比3.1%減の1,800億円、営業利益は同42.0%増の60億円、経常利益は同18.9%増の49億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同8.8%増の30億円を見込んでいる。1株当たり当期純利益は132円59銭を予想している。

国内市場では需要は底堅く推移するものの、一時的に生産能力が追いつかず減収を見込む。一方、海外市場では欧州の堅調な需要に加え、北米のコンパクトトラクタ市場の底打ちもあり増収を見込んでいる。営業利益については、プロジェクトZの施策効果発現と価格改定効果により、減収ながら増益を見込んでいる。業績予想の前提為替レートは1米ドル150円、1ユーロ175円としている。

井関農機の2025年12月期連結決算短信

決算補足説明資料