ヤマシンフィルタ、25年4〜12月決算は増収減益、エアフィルタ事業のシステム刷新で一時的な混乱

ヤマシンフィルタは2月13日、2026年3月期第3四半期(25年4〜12月)連結決算を発表した。売上高は156億200万円で前年同期比4.4%増となったものの、営業利益は19億8,100万円で同3.4%減、経常利益は19億4,200万円で同7.4%減となった。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は13億2,000万円で同7.4%増を確保した。1株当たり四半期純利益は18円90銭だった。

売上高の増加は主力の建機用フィルタ事業が好調だったことによる。新車需要の回復や交換需要が堅調に推移し、全体を押し上げた。東南アジア地域では一時的な需要減退が見られたものの、全体としては増収を達成した。また、関税の影響については業績への影響は極めて軽微としている。

利益面では、エアフィルタ事業における基幹システムの入れ替えに伴う生産及び出荷遅延が響いた。システム運用に係る費用の増加も重なり、同事業は大幅な減収減益となった。ただし、このシステム刷新に伴う混乱は第3四半期には収束し、第4四半期以降はオペレーションの安定化と供給体制の改善が見込まれるという。

■ セグメント別業績
セグメント別では、建機用フィルタ事業の売上高が139億800万円で前年同期比6.7%増、営業利益は20億9,400万円で同4.6%増となった。新車需要の回復などが寄与し、増収増益を実現した。一方、エアフィルタ事業は売上高が16億9,400万円で同11.4%減、営業損失が1億1,200万円(前年同期は4,900万円の利益)となった。基幹システムの入れ替えに伴う混乱が響いた形だ。

同社は2024年11月に公表した中期経営計画において、新たな価値創造の取り組み、資本コストを意識した経営の強化、ESG経営の推進に取り組んでいる。さらに2025年12月には新たなエクイティストーリー「YAMASHIN FILTER VISION 2030」を公表し、ナノファイバー素材の可能性を活かした参入市場の選定と中期的な成長戦略を明確化した。

新規事業領域では、アパレル分野に加え、耐熱性や導電性を活かした断熱材市場やスマートテキスタイル市場への進出を視野に入れている。第3四半期には、これら新規事業の立ち上げに伴う先行投資として、設備投資や人材採用に1億1,300万円の費用が発生した。

■ 2026年3月期通期の連結業績予想

2026年3月期通期の連結業績予想については、2025年11月5日に公表した数値から変更はない。売上高208億4,000万円(前期比3.7%増)、営業利益28億7,000万円(同9.1%増)、経常利益28億7,000万円(同7.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益19億7,000万円(同14.3%増)、1株当たり当期純利益28円29銭を見込んでいる。

ヤマシンフィルタの2026年3月期第3四半期決算短信

決算説明資料