ジョンディア、2027年モデルの小型ユーティリティトラクター「1シリーズ」を刷新

ディア社(Deere & Company):2026年2月10日

ジョンディア(John Deere)は2月10日、2027年モデルとして小型ユーティリティトラクター「1シリーズ(Compact Utility Tractors=CUT)」を刷新し、発表した。年間を通じた作業性能の向上、快適性の強化、汎用性の拡大を図ったもので、造園や敷地管理、除雪用途などを想定する。新ラインアップは「1E 23」「1M 25」「1R 25」の3モデルで、操作性やアタッチメント対応力を高めるとともに、同社トラクターポートフォリオ全体と整合した新たなネーミング・番号体系を採用した。

同社マーケティングマネジャーのマーク・デイビー(Mark Davey)氏は、「2027年モデルでは、顧客である敷地オーナーが求める快適性、操作のしやすさ、真のオールシーズン対応力に重点を置いた。工場装着のHVACキャブや操作系の改良により、実際の作業スタイルに即した、よりスマートで汎用性の高い機械を提供する」と述べた。

■オールシーズン対応と操作性向上

「1M 25」および「1R 25」では、工場装着のHVACキャブ(冷暖房機能付きキャブ)を新たに選択可能とした。これにより、外気温や天候に左右されにくい作業環境を実現し、オペレーターの快適性を高める。

また、フェンダーコンソールを再設計し、人間工学に基づくレイアウトで直感的な操作を可能にした。両モデルにはチルトステアリングを標準装備し、新たにデジタル燃料計も採用している。

■アタッチメント対応力を拡大

2027年モデルでは、工場装着のサードファンクション(第3油圧系統)をシングルポイント油圧コネクターオプションと統合。ローダー脱着をより容易にした。さらに、ミッドリフト対応オプションを設定し、モアデッキの装着が可能となるなど、実装機器の互換性を拡充した。

これらの機能強化により、幅広い用途に対応できる汎用性を高め、敷地オーナーが多様な作業に自信を持って取り組める仕様とした。

■整備性・視認性・コネクティビティも強化

整備性の面では、全モデルに77度まで開く一体型ボンネットを採用。主要コンポーネントへのアクセスを改善し、メンテナンス作業を簡素化した。

照明装備では、「1M」「1R」にLEDヘッドライトを標準搭載。「1R」は前部LEDワークライトも標準装備する。さらに、前後LEDワークライトを全1シリーズで現地装着オプションとして設定し、用途に応じた視認性向上を可能とした。

コネクティビティ面では、「1M」「1R」にスマートコネクターを標準装備。モバイルアプリ「ジョンディア・イクイップメント・モバイル(John Deere Equipment Mobile)」と連携し、リアルタイムの機械データ取得、保守アラート、所有・サービス情報の管理を可能にする。これにより、的確な保守判断と効率的な資産管理を支援する。

ジョンディアは、農業、建設、林業、芝管理、パワーシステム分野などで事業を展開しており、創業以来約200年にわたり技術革新を推進してきた。今回の1シリーズ刷新により、小規模事業者や敷地オーナー向け市場での競争力強化を図る。

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