・ロンドンの廃棄物発電施設向け、24時間体制運用を支援
コネクレーンズ(Konecranes):2026年2月12日
コネクレーンズは、英国の新規顧客から、バージ(はしけ)荷役向けに特別仕様としたリーチスタッカーを受注したと発表した。ロンドンの廃棄物発電(Waste-to-Energy)施設における24時間体制の操業を支援するもので、同社の同モデルとしては英国初の受注となる。受注は2025年第4四半期に計上し、納入は2026年第2四半期を予定している。
今回導入されるのは「SMV 4646 TCX4」リーチスタッカーで、岸壁レベルから4メートル下までリーチ可能な深掘り性能と、最大37トンのバージ吊り上げ能力を備える大型・高機能機だ。テムズ川(River Thames)を通じてバージで輸送される廃棄物コンテナを、ロンドン市内のリサイクル・廃棄物処理施設で荷役する。
テムズ川は大潮時に7メートルを超える潮位差が発生するため、水位が急激に変動する。このため、深いリーチ性能を持つバージハンドリング機が不可欠となる。販売・納入は、長年の販売代理店であるアプロリスUK(Aprolis UK)が担当する。
同機は多用途性も特長だ。ターミナル作業では、第1列・第2列で最大45トンの荷役能力を発揮。4段積みが可能で、第3列で41トン、第4列で32トンの処理能力を備える。規模、出力、柔軟性を兼ね備え、複雑化する港湾物流ニーズに対応できる機種として位置付ける。
デジタル面では、同社の「トゥルーコネクト(TRUCONNECT)」プレミアム機能を搭載。機体の状態監視データを提供し、予防保全計画を可能にすることでダウンタイムを最小化する。遠隔接続による機体管理、部品供給体制、アプロリスUKによる地域密着型サービスを通じ、稼働率と可用性の確保を図る。
アプロリスUKのセールスマネージャー、アンディ・アーミテージ(Andy Armitage)氏は「廃棄物発電用途は機器に対し非常に特有の要求を課す。顧客の運用条件に正確に合致するよう設計されたバージハンドラーを提供できた。コネクレーンズとの長年の協力関係により、こうした高度にカスタマイズされたソリューションの提供が可能となっている」と述べた。
コネクレーンズのリフトトラック部門セールスエリアマネージャー、アントン・ニルソン(Anton Nilsson)氏は「堅牢な設計とデジタルサポートを組み合わせた用途特化型リーチスタッカーへの需要が高まっている。廃棄物発電分野では信頼性と安全性が不可欠であり、24時間安定稼働できる機器が求められている」とコメントした。
コネクレーンズは、顧客重視の姿勢と継続的改善への取り組みにより、マテリアルハンドリング分野の世界的リーダーとして事業を展開する。デジタル化や先端技術への投資を進めるとともに、脱炭素化や循環型経済の推進、安全性向上に資するソリューションを通じて、効率的な物流フローの実現を目指す。
同社は50カ国以上で約1万6500人を擁し、2025年のグループ売上高は42億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している(証券コード:KCR)。
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